ヒトの遺伝子改変はどこまで許されるのか ゲノム編集の光と影
難病治療からデザイナーベビーまで
生命の設計図DNAにメスが入る!
- 定価
- 880円(本体800円+税10%)
- ISBN
- 9784781680255
- JANコード
- 1920245008007
- NDC分類
- 467
- 発売日
- 2017年1月6日
- 判型
- 新書判
- 製本
- 並
- ページ数
- 192ページ
- カテゴリー
-
サイエンス
詳細Detail
- 内容紹介
- 目次
ゲノム編集技術「クリスパー・キャス9」は、これまでの技術とは比較にならないほど正確かつ自在にDNAを操作することが可能となった。農業、畜産など様々な分野での利用が期待されているが、とりわけ注目すべきは医療分野だ。ゲノム編集が「ヒトの受精卵」の遺伝子改変に利用されるという、かつてない状況のなかで、われわれは「生命」「家族」をどう捉えるべきか。本書ではゲノム編集の可能性と課題を浮き彫りにする。
石井哲也(いしい・てつや)
1970年群馬県生まれ。名古屋大学大学院農学研究科博士前期課程修了、北海道大学博士(農学)取得。雪印乳業株式会社研究員、京都大学iPS細胞研究所特任准教授、科学技術振興機構調査役を経て、2013年より北海道大学安全衛生本部特任准教授、2015年より同大学安全衛生本部教授。生命倫理、特に医療と食のバイオテクノロジーと社会の関係を研究分野とする。読売、朝日、毎日新聞などへの寄稿、市民向けの講演やサイエンスカフェ登壇、NHKの「視点・論点」やラジオ出演でも活躍。
石井哲也(いしい・てつや)
1970年群馬県生まれ。名古屋大学大学院農学研究科博士前期課程修了、北海道大学博士(農学)取得。雪印乳業株式会社研究員、京都大学iPS細胞研究所特任准教授、科学技術振興機構調査役を経て、2013年より北海道大学安全衛生本部特任准教授、2015年より同大学安全衛生本部教授。生命倫理、特に医療と食のバイオテクノロジーと社会の関係を研究分野とする。読売、朝日、毎日新聞などへの寄稿、市民向けの講演やサイエンスカフェ登壇、NHKの「視点・論点」やラジオ出演でも活躍。
はじめに―遺伝子を操作できる時代
1章 ゲノム編集とは何か?─社会を変革する技術
生命をかたちづくる設計図
細胞たちは、なぜ手や足に自ら分かれていくのか
遺伝子はどのように人間の体をつくるのか
遺伝子組み換えとゲノム編集の違い
画期的なツール「クリスパー・キャス9」の登場
ゲノム編集は誰にでもできる
ヒト受精卵のゲノム編集の衝撃
動機は研究者の「好奇心」?
大きな反響と沈黙する研究者
人はどこから人なのか?
国際ヒト遺伝子編集サミット
生殖細胞へのゲノム編集を望む声
2章 難病は克服できるか?─遺伝子治療の可能性
生まれながらの遺伝子変異
世界初の遺伝子治療
10年後の死亡事故
薬剤とは異なる副作用
「風船坊や」と呼ばれた少年
その医療行為は正しかったのか?
ゲノム編集におけるベネフィットとは?
「オフターゲット変異」という課題
変異遺伝子が「エイズ」治療の道を拓く?
赤ちゃんの「白血病」が治った
「がん」が完治した
治るのなら1億円払ってもいい?
医療ツーリズムとその危険性
美容のためのゲノム編集
3章 親の望みはどこまで許されるのか?
─生殖補助医療の可能性
不妊と体外受精
「親」を探す子どもたち
拡大利用されつつあるPGD
命の選別は許されるか
子に障害を望む親たち
夫婦の希望にクリニックはどこまで応えるのか
賛成派と反対派、それぞれの論点
日本は「指針」で禁止されているだけ
生殖細胞系列ゲノム編集の3つの方法
好ましい遺伝子変異とは
不妊は克服できるか
受精卵ゲノム編集のリスクとベネフィット
遺伝子ドーピングは発見できない?
女性は精子提供者の何を重視するのか
日本は世界一の生殖補助医療大国
血のつながりにこだわる日本人
2割の人は受精卵の操作を受け入れられる
費用とリスク――実用化へ向けての課題
生殖補助医療は夫婦とクリニックだけの問題ではない
あとがき
参考文献
1章 ゲノム編集とは何か?─社会を変革する技術
生命をかたちづくる設計図
細胞たちは、なぜ手や足に自ら分かれていくのか
遺伝子はどのように人間の体をつくるのか
遺伝子組み換えとゲノム編集の違い
画期的なツール「クリスパー・キャス9」の登場
ゲノム編集は誰にでもできる
ヒト受精卵のゲノム編集の衝撃
動機は研究者の「好奇心」?
大きな反響と沈黙する研究者
人はどこから人なのか?
国際ヒト遺伝子編集サミット
生殖細胞へのゲノム編集を望む声
2章 難病は克服できるか?─遺伝子治療の可能性
生まれながらの遺伝子変異
世界初の遺伝子治療
10年後の死亡事故
薬剤とは異なる副作用
「風船坊や」と呼ばれた少年
その医療行為は正しかったのか?
ゲノム編集におけるベネフィットとは?
「オフターゲット変異」という課題
変異遺伝子が「エイズ」治療の道を拓く?
赤ちゃんの「白血病」が治った
「がん」が完治した
治るのなら1億円払ってもいい?
医療ツーリズムとその危険性
美容のためのゲノム編集
3章 親の望みはどこまで許されるのか?
─生殖補助医療の可能性
不妊と体外受精
「親」を探す子どもたち
拡大利用されつつあるPGD
命の選別は許されるか
子に障害を望む親たち
夫婦の希望にクリニックはどこまで応えるのか
賛成派と反対派、それぞれの論点
日本は「指針」で禁止されているだけ
生殖細胞系列ゲノム編集の3つの方法
好ましい遺伝子変異とは
不妊は克服できるか
受精卵ゲノム編集のリスクとベネフィット
遺伝子ドーピングは発見できない?
女性は精子提供者の何を重視するのか
日本は世界一の生殖補助医療大国
血のつながりにこだわる日本人
2割の人は受精卵の操作を受け入れられる
費用とリスク――実用化へ向けての課題
生殖補助医療は夫婦とクリニックだけの問題ではない
あとがき
参考文献