警察の裏側

小川泰平

〈冤罪〉〈裏金〉〈情報漏えい〉──常識か、非常識か。

定価
755円(本体686円+税10%)
ISBN
9784781670928
JANコード
1920136006860
NDC分類
368
発売日
2013年7月31日
判型
文庫判  
製本
ページ数
248ページ
カテゴリー
ノンフィクション
シリーズ
文庫ぎんが堂

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
「Sと呼ばれる捜査協力者は実は前科者?」
「あえて捜査情報を漏らすことがある?」
「裏金は当たり前なのか」
「検挙数が捜査本部で山分けされる仕組み」
「被害届を受け取らない理由とは?」
「職務質問は任意ではない?」
「誤認逮捕はなぜ起きるのか」
「最も危険な警察官の現場とは?」
などなど、タテマエだけではわからない驚愕の実態!!

 現場30年の元刑事だからこそ書けた警察組織の素顔。
はじめに

1章 情報のためならなんでもする
ガサ入れのウラ側
捜査員の「ガサ眼」が成否を分ける
嫌がらせで「ガサ入れ」をすることがある!?
捜査協力者はヤクザ者!?
「S」と呼ばれる協力者
ヤクザ相手に信用の取り引きをする
意図的な「情報漏えい」はあるのか
風俗店のチンコロ
情報の見返りは情報で
警察の「檀家まわり」とは何か
情報屋は街のいたるところにいる
地域との付き合いが捜査の基本
警察とマスコミの関係
捜査情報は記者クラブの外に
メディアから捜査情報を仕入れる
報道が捜査上の問題になる場合がある
テクノロジー捜査の実態
携帯電話は捜査に有効か?
パソコン、ネットに弱いのにはわけがある

2章 警察の「カネ」と「数字」
検挙率のカラクリ
検挙は警察の「売り上げ」である
刑法犯のほとんどが実は「泥棒」
検挙数が「山分け」される奇怪な仕組み
被害届を「にぎる」とは?
認知数を下げるために不受理
捜査しようのない事件
組織内での評価を上げるには?
「警察本部長賞」はいくらもらえるのか
特別強化月間はなんのためにやるのか
「裏金」の実態
警察官は経費が出ない?
「裏金」は当たり前なのか

3章 現場刑事の捜査手法
刑事という職業
刑事の定義=私服警察官は間違い
待遇、職場環境は?
泥棒の再犯率は限りなく100%に近い
事件捜査の常識
聞き込み捜査は交渉力が問われる
張り込み現場で探偵にかちあう
冤罪はどうして生まれるのか?
「誤認逮捕」と「別件逮捕」
捜査段階で何が起きているのか
面通し、面割り
取調室では何が行われているのか?
被疑者が「落ちる」瞬間
取り調べの「可視化」問題
外国人犯罪の取り調べ
公判対策という仕事
どんな細かいことにもウラをとる
金庫泥棒に人気のスポット
「調書」は犯罪のすべてである

4章 さまざまな警察官の現場
警察官の最も過酷な現場とは?
「交番勤務」は危険と隣り合わせ
あらゆる犯罪に対応
「職質」は任意か強制か
限りなく「強制」に近い「任意捜査」
怪しくない人でも職質される?
犯罪捜査のエキスパートたち
職質のエキスパート「自動車警ら隊」
情報のプロ「公安警察」
「警察犬」も立派な捜査員である
留置場の自殺
なぜ自殺を防げなかったのか
看守に課された「厳正勤務」
ストーカーや性犯罪の問題
「偽証」するのは犯人だけとは限らない
強姦の犯行現場

5章 組織としての警察
キャリア制度と階級の仕組み
警察官のほとんどが地方公務員
出世の道は「キャリア」が独占
警察官になる条件
三親等に前科者がいると採用されない?
昇任試験にわざと落ちる?
警察で使われている隠語
「隠語」は地域によって異なる
もともと警察は「あたたかい職場」だった
不祥事は昔もいまも変わらない

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