キリストと聖骸布

ガエターノ・コンプリ

フィクションを超えた第一級のミステリー

定価
1,100円(本体1,000円+税10%)
ISBN
9784781670362
JANコード
1920195010006
NDC分類
192
発売日
2010年12月2日
判型
文庫判  
製本
ページ数
304ページ
カテゴリー
人文・思想
シリーズ
文庫ぎんが堂

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
イタリアのトリノに保管されている「聖骸布」はゴルゴダの丘で十字架刑に処されたキリストの遺骸を包んだものと伝えられてきた。しかしながらこの宗教的遺産は20世紀初頭に世界から注目される存在となった。それはたった一枚の写真がきっかけであった。真実か、ねつ造か。聖書学、歴史学、科学、さまざまな論点を巻き込んで次々とあらわれる謎と驚愕の事実。
はじめに

第1章 聖骸布、世界を震撼させる
世界を驚かせた1枚の写真
◈「聖骸布」とは何か
◈1898年、暗室でのハプニング
大論争が起きる
◈それぞれの陣営
◈法医学から見た「受難」
科学調査以前
◈聖骸布国際研究会が開かれる
◈「釘」を打たれたのは掌ではなかった

第2章 本格的な科学調査がはじまる
聖骸布を正しく解読するために
◈「聖骸布」の7つの特徴
最初の科学調査
◈奇妙な噂
◈キリストの身長
新発見がさらに謎を深める
◈期待はずれの調査報告
◈聖地の花粉が発見される!
◈NASAの技術による立体写真
第2回科学調査
◈45年ぶりの一般公開
◈125時間におよぶ調査
◈科学の判定が下る!
◈キリストの血液型
◈異議をとなえる人々
最大のミステリー「現象の解明」
◈聖骸布の再現は可能か
◈聖骸布はヴァチカンのもとへ

第3章 聖骸布の年代特定
年代特定の研究・調査
◈亜麻布の年代──杉綾織の謎
◈もうひとつの謎、「目の中のコイン」
炭素14テストの衝撃!
◈1260〜1390!
◈炭素14テストの疑惑
◈ふりだしに戻る
歴史から見た年代特定
◈リレの記念メダル
◈偽造説の根拠「ピエルの覚書」
2つの異なる焼け跡
◈1532年の火災
◈聖クララ会による修繕と報告
◈年代不明の焼け跡が意味するものとは?
歴史的汚染による炭素14測定の疑問
◈何度も行われた一般公開
◈公開による聖骸布の汚染
◈21世紀の新発見──聖骸布の裏面

第4章 マンディリオンの謎
キリストの顔はどこから来たのか
◈「手描きではない」キリストの顔
◈アブガル王の伝説
◈「イコン」のモデルとなった「マンディリオン」
「マンディリオン=聖骸布」説
◈マンディリオンと聖骸布の共通点
◈身体はどこに消えたのか?
◈8つ折り説を裏付ける証拠
◈「裸のキリスト」が意味するもの
世界各地に広がるキリストの顔
◈ヴェロニカのヴェール
◈マノペッロのヴェロニカと複製画
◈天正少年遣欧使節と聖骸布

第5章 聖書と聖書以降
聖書に記されている「亜麻布」
◈マルコとヨハネの記述
◈「布」か「包帯」か
◈「亜麻布」の性質とその生産過程
聖書時代の処刑・葬り
◈ユダヤ人の葬りの習慣
◈キリストの墓
◈ルカとヨハネの復活の記述
◈ヨハネの記述の正しい訳
◈聖骸布とスダリオン
聖書以降
◈沈黙の時代
◈コスタンティノポリの「亜麻布」
空白の150年
◈リレに現れるまで
◈テンプル騎士団関与説
◈サヴォイア家のもとに
◈複製画と偽物

第6章 無言の証人
キリスト受難との一致
キリストではない可能性

あとがき

聖骸布の主要関連年表
参考重要文献・資料

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