ドラッグストア拡大史

日野眞克

なぜドラッグストアは一人勝ちできたのか!?

定価
946円(本体860円+税10%)
ISBN
9784781651293
JANコード
1920230008609
発売日
2021年2月10日
判型
新書判  
製本
ページ数
248ページ
カテゴリー
ビジネス・経済
シリーズ
イースト新書

詳細Detail

  • 内容紹介

なぜドラッグストアは一人勝ちできたのか!?


小売業が大激変に見舞われた平成時代に、急成長を遂げたドラッグストア――。薬局・薬店にしかすぎなかった個人商店から、いかにしてチェーン化を成功させていったのか。アメリカ小売業からの模倣と別様な業態への進化、食品やペットフードまで取り扱う品揃えの拡充、美容・健康ニーズという時代の追い風、そしてデジタルシフトへの取り組み。「マツモトキヨシ」「ツルハ」「ウエルシア」「コスモス薬品」……街のインフラとしての地位が確立され、スーパーもコンビニも脅かす存在となったドラッグストア、その躍進の歴史と展望に迫る。



〈目次〉


第一章 薬局からドラッグストア・チェーンへの転換


一 昭和時代には薬局・薬店にすぎなかった


日本で最後に登場、成長した小売業態

Dg.S企業の歴史は実は古い

昭和時代は「GMS」が小売業の王様

製薬メーカーからの自立を選んだ薬局

薬局同士の共同チェーン化から始まった


二 アメリカと日本のドラッグストア


チェーンストアはアメリカの模倣から

日米の小売業はパラレルワールド

アメリカDg.Sの売上は、七割が「調剤」

ショッピングセンターとともに拡大した「スーパー・ドラッグストア」

食品を強化した「メガ・ドラッグストア」時代

失敗した日本型「コンビネーションストア」づくり

「コンビニエンス・ドラッグストア」づくりへの挑戦

ウォルグリーンが飛躍した「ドライブスルー調剤」


第二章 ドラッグストア成長記


一 第一次ドラッグストア成長期(八〇年代後半〜九〇年代半ば)


「マツモトキヨシ」による都市型Dg.Sが革命を起こした

Dg.S史上初の売上高一〇〇〇億円突破

スーパー・ドラッグストア開発の二つの方向

大店法時代に大量出店した「一五〇坪型Dg.S」

新業態は消費者の変化によって生まれる

「パーソナル消費」という時代の追い風

高まる「美容と健康」のニーズ


二 第二次ドラッグストア成長期(九〇年代半ば〜〇〇年代末)


大店法の緩和により競争環境が激変 

スーパーストア化によるオセロゲーム

アメリカからの外圧で大店法が廃止される

化粧品、医薬品の再販制度が撤廃

「安売り」がDg.Sを急成長させた

ツルハシまで置く、果敢な品揃え

「三〇店舗の壁」を越えられなかった企業も

「資本増強」の有無がその後の明暗を分けた

投資回収の早いビジネスモデル

「小商圏・ドミナント出店」という時代に合った戦略

「販売キャッシュフロー」を生かした大量出店


三 第三次ドラッグストア成長期(〇〇年代末〜現在)


平成最後の一一年間で驚異の成長

店舗数二〇倍のビジョンを掲げた「ツルハ」

現場主義の精神が快進撃を生んだ

M&A戦略で一気にグループ規模拡大

もっとも遅い時代に成長した「ウエルシア」

合併先企業の社員を厚遇する経営哲学

調剤併設型Dg.Sにこだわり続ける

「店舗年齢」を若く保つことの重要性

一五〇坪Dg.Sを大量閉店した「マツモトキヨシ」


第三章 ドラッグストアの武器は何か


一 接客を強化して伸びた「化粧品」販売

部門ではなく「カテゴリー」が売場づくりの単位

「一〇分ストア」かつ「ウィークリーストア」

「専門性」と「便利性」を両立させた接客

化粧品販売はメーカー横断型で

女性経営者が化粧品売場をつくった

「試して買える」がDg.Sの強み

化粧品でロイヤルカスタマーを囲い込む

「大人用紙おむつ」は店員も購入者も使用経験がない

「手書きPOP」で宝探し的な楽しさを演出する 


二 「食品」販売の主役にまで躍り出る

「都市型」「郊外型」「調剤併設型」という三つのタイプ

「食品強化型Dg.S」では食品が売上の半分を占める

「安さ」を武器に他業態から客を奪う

一つに括れないほど多様化する業態の進化

「特売」から「EDLP」へと主流は移っていく

接客レベルを調査すると……

経営構造すら企業によって大きく異なる


三 主力部門であり続ける「医薬品」「調剤」の未来


医薬品はDg.Sの主力部門

医薬品のストアブランドづくり

専売品の推奨販売で差別化と利益確保

調剤市場はDg.S市場と同じくらい大きい

「医薬分業」が調剤薬局を生んだ

アメリカDg.Sの調剤はロスリーダー

薬剤師が地域でもっとも身近な医療人に


第四章 ドラッグストアの未来戦略


一 加速するデジタルシフトの波

デジタル対応が将来を左右する

デジタルによる新しい買物体験の提供

オンラインとリアルの融合

マーケティングの「バーソナライズ」が進んでいく

地域密着を掲げる「サツドラ」「サンキュードラッグ」

ローカルDg.Sの逆襲が始まる

強い「企業文化」が勝敗を決める

東日本大地震で見せた現場の使命感

熊本地震への対応力は、日ごろの店舗づくり経験から


二 withコロナ時代のインフラに


コロナ禍で「ライフライン」となったDg.S

withコロナ時代の購買行動の変化

店数が増えれば増えるほど、「徹底力」が重要

DtoC時代にこそ求められるSB開発

マツモトキヨシによる新たなPB開発

貪欲なラインロビングへの挑戦

大企業病で組織は崩壊する

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