ドリーム・ハラスメント 「夢」で若者を追い詰める大人たち

高部大問

「夢」に食い殺される若者たち。あなたは加害者か、それとも被害者か

定価
946円(本体860円+税10%)
ISBN
9784781651248
JANコード
1920230008609
発売日
2020年6月10日
判型
新書判  
製本
ページ数
280ページ
カテゴリー
人文・思想
シリーズ
イースト新書

詳細Detail

  • 正誤表

あなたも、既に加害者かもしれない



〈各界絶賛〉


■武道家 内田樹氏

呪符として機能している「夢を持て」「自分らしく生きろ」という言葉の負の効果に、

我々はもっと恐怖心を持つべきである。


■思想家 田坂広志氏

若者に「夢を持て」と語る大人は、必読!


■経営学者 野中郁次郎氏

計画・分析偏重の呪縛から逃れよ。「いま・ここ」の直接経験から見えてくるのが「生き方」だ。


■教育改革実践家 藤原和博氏

私には夢がなかった。リクルートに憧れはなかったし民間校長になる夢を見たこともない。

「教育改革実践家」は52歳の私があとづけで付与した肩書きだ。




夢の強要。その罪と害


犯行の凶器は、「夢」でした。タチの悪い悪意無き共犯者たちによる「夢を持て」の大合唱。その陰に隠れて黙殺されてきたドリーム・ハラスメントという実態。数々のインタビュー・文献調査から浮き彫りになったのは、夢を持てずに苦しむ直接的被害者と、意外な間接的被害者の存在。誰も夢から逃れられないのに、誰も夢の持ち方は教えてくれない。夢に支配されない生き方も提示されない。只々「夢は善」と妄信させるだけ。夢を持てないとヒトは死ぬのか。そんなにも社会は生きづらいのか。教育関係者自らが、教育界の長年のタブーをえぐり出す。




【目次】

はじめに


第一章 夢に食い殺される若者たち

どこへ行っても夢まみれの社会

夢はただの後付け物語

夢にねじ曲げられる若者の個性

正解志向と忖度力は当然の帰結


第二章 職業以外の夢が認められない異常

「夢=職業」という画一的な夢観

曖昧にしてきた夢の定義

職業観の変遷と夢化


第三章 タチの悪い悪意無き共犯者たち

悪意無き教師と保護者

教師という職業的宿命

教師を動かしたもう1人の犯人

夢は大量生産できなかった日本


第四章 夢を持たないとヒトは死ぬのか

『夢をかなえるゾウ』の空白地帯

夢を持たない生き方

大きな夢より小さな成功体験


第五章 それでも夢を持たせたいならば

近くを見よという逆説

夢は宿るもの

実現しても終わりではない夢の続き

夢のある社会への改築こそ大人の仕事



おわりに

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