「階級格差」時代の資産防衛術

須田慎一郎

仮想通貨、投資信託、不動産投資、年金、そして銀行……「中流喰い」ビジネスに騙されるな!

定価
947円(本体861円+税10%)
ISBN
9784781651026
JANコード
1920230008616
NDC分類
336
発売日
2018年6月8日
判型
新書判  
製本
ページ数
240ページ
カテゴリー
ビジネス・経済

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
アベノミクスによって弱肉強食の時代となり、「勝ち組」「負け組」に二分化され、「中流」が消滅するといわれて久しい。それは、一部の勝ち組以外は「下流」に転落し、老後の生活が保障されないことを意味する。その不安を狙い、銀行や証券会社はさまざまな金融商品をしかけてくる。最近、問題となっている仮想通貨も、将来不安に駆られた国民を騙すビジネスモデルといえる。数々のスクープを飛ばした経済ジャーナリストが、「危ない金融商品」の落とし穴を解説し、老後の生活を豊かにするために必要な知識を指南する。

須田慎一郎(すだ・しんいちろう)
経済ジャーナリスト。1961年東京都生まれ。日本大学経済学部卒。経済紙の記者を経てフリー・ジャーナリストに。「夕刊フジ」「週刊ポスト」「週刊新潮」などで執筆活動を続けるかたわら、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)、「そこまで言って委員会NP」(ytv)、「須田慎一郎のニュースアウトサイダー」(ニッポン放送)など、テレビ、ラジオの報道番組などで活躍中。 また、2007から2012年まで内閣府の多重債務者対策本部有識者会議の委員を務める。政界、官界、財界での豊富な人脈をもとに、数々のスクープを連発している。著書に『ブラックマネー』(新潮文庫)、『山口組マネー』(宝島社)、『投信バブルは崩壊する!』(ベスト新書)、『下流喰い 消費者金融の実態』(ちくま新書)などがある。
はじめに
序章 「階級格差」時代がやってくる
 上流階級が暮らす東京・千代田区を訪ねて
 子どものスキップの練習に一万円を支払う親
 教育現場からも切り捨てられる下流階級の子ども
 一〇年前よりダウンした所得や収入
 失われゆく次世代への先行投資

第一章 仮想通貨のカラクリ
 革命的に変化する送金、決済システム
 技術的要因で生まれた金額の上限設定
 半世紀も変わっていないセキュリティシステム
 「アリペイ」「ラインペイ」の脅威
 「知識の偏圧」が「儲けの偏在」に直結
 他
第二章 投資商品のカラクリ
 年金不安をあおって売る投資信託
 松井証券が実現した「手数料ゼロ」という革命
 主婦層にじわりと広がる「日経225」
 日銀の「買い」が中流家庭の食卓のおかずを決める
 目標に到達したら、すぐやめる

第三章 銀行のカラクリ
 知っておきたい「運用利回りの公式」
 貸出金利が下がって利益率が低下
 最近、街でメガバンクしか見かけない理由
 日銀に不満たらたらの銀行業界
 経費削減の切り札だった合併と経営統合

第四章 年金、保険商品のカラクリ
 二〇二五年問題と401k登場の背景
 「高齢者」の定義を六五歳から七〇歳に移行する難しさ
 新ビジネスの旗印となった「自己責任」
 「貯蓄」社会から「資金運用」社会へ
 非正規労働は「自己責任」の働き方

第五章 外国債のカラクリ
 「フィクストインカム」と「リスクフリー」
 「リスクゼロ」でストレスフリーな日本国債
 出口戦略で分かれた米国債と日本国債の明暗
終章 「階級格差」時代を生き抜くために
 下流階級が暮らす大阪・釜ヶ崎を訪ねて
 じつは居心地がいいスラム地域
 団地に固定化していく高齢者たち
 変容する大都市のスラム地域
 スキルアップも「自己責任」になる

おわりに

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