生涯未婚時代

永田夏来

結婚する人生も、しない人生も、同じぐらい尊い。

定価
947円(本体861円+税10%)
ISBN
9784781650906
JANコード
1920230008616
NDC分類
367
発売日
2017年8月8日
判型
新書判  
製本
ページ数
200ページ
カテゴリー
政治・社会
シリーズ
イースト新書

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
かつて日本は「皆婚社会」だったが、近年は生涯未婚率(50歳時点での未婚率)が急上昇し、最新調査では男性23・4%、女性14・1%と過去最高の数字に上った。2030年には男性の3人に1人、女性の4人に1人が占めるという予測もある。しかし、生涯未婚時代とは単に「結婚しない中高年の増加」ということではない。「結婚を人生設計に組み込まない若者の登場」ということでもある。「結婚、出産を経て配偶者と添い遂げる」という生き方や「正社員となって定年まで働く」という人生設計が社会で共有できなくなった時代を前に、家族社会学の視点から今改めて結婚という選択肢を再考する。

永田夏来(ながた・なつき)
長崎県出身。2004年に早稲田大学で博士(人間科学)を取得後、関東・関西の各大学で非常勤講師を歴任。現職は兵庫教育大学大学院学校教育研究科助教。専門は家族社会学。夫婦をはじめとしたカップル関係を中心に、現代の日本における結婚観・家族観についての調査研究を行っている。若者における恋愛関係研究からの発展としてジェンダー論・メディア論も手がけており、インターネットによるコミュニケーションや音楽を代表としたサブカルチャーにも関心を持つ。共著に『入門 家族社会学』(新泉社)、『ポスト〈カワイイ〉の文化社会学』(ミネルヴァ書房)。
一章 生涯未婚時代とは何か
二章 生涯未婚時代は男性をくじいている
三章 社会が変わっても「結婚」が変わらない理由
四章 生涯未婚時代を生き抜く処方箋
五章 生涯未婚時代から未婚者包摂社会へ
六章 他者と交わるということ--生涯未婚時代の課題--

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