誤解だらけの京都の真実
いやみ、閉鎖的、ケチ、保守的…国民的偏見に終止符を打つ!
『京都ぎらい』の虚実をベストセラー作家が徹底検証!
- 定価
- 947円(本体861円+税10%)
- ISBN
- 9784781650760
- JANコード
- 1920230008616
- NDC分類
- 291
- 発売日
- 2016年12月8日
- 判型
- 新書判
- 製本
- 並
- ページ数
- 240ページ
- カテゴリー
-
歴史・地理
詳細Detail
- 内容紹介
- 目次
『京都ぎらい』はなぜウケたのか? 京都はある意味で日本の常識に反した「特殊な街」である。しかし、これほど日本らしい町はない。古い歴史がありながら、新しもん好きで外国人も上手に使う町もほかにない。むしろ現在の日本で支配的な「東京の常識」、すなわち「日本の常識」というものが、日本人の幅広い可能性を封じ込めているだけだ。本書では、数々のベストセラーを輩出した博覧強記の作家が、『京都ぎらい』の歴史的背景から、人間関係、ビジネス、政治、文化にわたる「京都の流儀」まで、「客観的事実」をもとに分析する。
八幡和郎(やわた・かずお)
1951年、滋賀県大津市に生まれる。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。北西アジア課長、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任。在職中にフランスの国立行政学院(ENA)に留学。現在は京都に住み、作家、評論家として活躍中。著書は100冊を超え、ベストセラー『江戸三〇〇藩 最後の藩主』(光文社新書)のほか、『京都人も本当のことを知らない 京都のナゾ? 意外な真実!』『知れば知るほどおもしろい 日本の古都がわかる事典』(日本実業出版社)、『日本史が面白くなる京都「地名」の秘密』(洋泉社)など京都関係の著書も多い。その他の著書に『江戸全170城 最期の運命』『誤解だらけの韓国史の真実』『誤解だらけの「平和国家・日本」』『消えた都道府県名の謎』(イースト・プレス)などがある。
八幡和郎(やわた・かずお)
1951年、滋賀県大津市に生まれる。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。北西アジア課長、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任。在職中にフランスの国立行政学院(ENA)に留学。現在は京都に住み、作家、評論家として活躍中。著書は100冊を超え、ベストセラー『江戸三〇〇藩 最後の藩主』(光文社新書)のほか、『京都人も本当のことを知らない 京都のナゾ? 意外な真実!』『知れば知るほどおもしろい 日本の古都がわかる事典』(日本実業出版社)、『日本史が面白くなる京都「地名」の秘密』(洋泉社)など京都関係の著書も多い。その他の著書に『江戸全170城 最期の運命』『誤解だらけの韓国史の真実』『誤解だらけの「平和国家・日本」』『消えた都道府県名の謎』(イースト・プレス)などがある。
はじめに
第一章 本当は好きの裏返しにすぎない『京都ぎらい』
大阪発祥の朝日新聞的視点で描かれた本
「京都ブランド」を主張していいエリアとは
「洛中」と「洛外」の定義を再検証する
根が深い京都市の「11区格差」
「京都は怨霊の町」説を検証する
仏教について『京都ぎらい』に欠けている視点
「北朝の都」としての京都
豊臣秀吉がつくりあげた京都の骨格
じつは変転していた江戸幕府と朝廷の関係
「八重の桜」がスルーした維新裏面史
きらわれない「お嬢さま」はどこに住んでいるのか
たった二年で消えた「伏見市」と三つの伏見城
隣の滋賀県から見た京都の実像
第二章 本当はいやみを言っても悪意はない京都人
直接叱る東京、他人の意見として伝える京都
他人の目を意識させて本人の自覚を促す叱り方
「説明責任」を求める東京、「全部いうたらあかん」の京都
「ほどらいに」の精神で人間関係はスムーズになる
はっきりものを言う東京、婉曲に伝える京都
「ぶぶ漬けでも」に込められた真意とは
「草食系男子」を問題視する東京、価値を見いだす京都
時代は「肉食系」の縄文的社会から「草食系」の弥生的社会に
女性が若さで勝負する東京、年を取っても気を抜かない京都
「大人の女」の条件は「女将さん」から学べる
第三章 本当は保守的でもケチでもない京都流ビジネス
「お客さまは神さま」の東京、いいものを売って胸を張る京都
「売り手」と「買い手」が対等であってこそ利益が生まれる
どんな客でも断らない東京、お客さまを厳選する京都
先端産業分野にも生きる「一見さんお断り」の精神
商売は付加価値がないと考える東京、「世のため」と考える京都
石田梅岩の「石門心学」と近江商人の「三方よし」
ムダが多い東京、「始末」がうまい京都
目先の節約のために伝統を壊すと必ず報いが来る
老舗が同じものをつくり続ける東京、挑戦し続ける京都
挑戦し続ける老舗①─裏千家と『冠婚葬祭入門』
挑戦し続ける老舗②─「わが道」を行く任天堂・山内溥氏
いったん成功すると安泰な東京、挑戦し続けないと評価されない京都
「堪忍」でリピーターを重視する京都の老舗
第四章 本当は閉鎖的ではなくグローバル志向な京都文化人
日本一にこだわる東京、「オンリーワン」でノーベル賞を量産する京都
東京より先に世界を攻める経営①─京セラの稲盛和夫氏
東京より先に世界を攻める経営②─サムコの辻理氏
「郷に入らば郷に従え」の東京、よそ者を受け入れる京都
「変な外人」を笑うけれども排除はしない
国民に愛国心を求める東京、自然に愛国心が芽生える京都
第五章 本当は言うほどでもない京都の「陰の実力者」
「白足袋族には逆らうな」の虚実
「お家元」を中心に回る社会
「花街」が生き残れた理由
寺社仏閣が見守る京都人の一生
「三大祭り」と「大文字」の裏事情
第六章 本当は日本の中心であるべき「京の都」
京都は現在も日本の首都であろう論
なし崩し的だった東京遷都と京都御所の保存
京都で行われた大正天皇、昭和天皇の即位の御大典
宮廷文化こそが本物の「クールジャパン」である
独自文化をかたちづくった箱庭的景観
京都は「古都」であっても「故都」であってはならない
おわりに
地図作成:大平年春(一八ページ)、小林寛子(三三ページ)
写真提供:共同通信社、京都フリー写真素材集(http://photo53.com/)
第一章 本当は好きの裏返しにすぎない『京都ぎらい』
大阪発祥の朝日新聞的視点で描かれた本
「京都ブランド」を主張していいエリアとは
「洛中」と「洛外」の定義を再検証する
根が深い京都市の「11区格差」
「京都は怨霊の町」説を検証する
仏教について『京都ぎらい』に欠けている視点
「北朝の都」としての京都
豊臣秀吉がつくりあげた京都の骨格
じつは変転していた江戸幕府と朝廷の関係
「八重の桜」がスルーした維新裏面史
きらわれない「お嬢さま」はどこに住んでいるのか
たった二年で消えた「伏見市」と三つの伏見城
隣の滋賀県から見た京都の実像
第二章 本当はいやみを言っても悪意はない京都人
直接叱る東京、他人の意見として伝える京都
他人の目を意識させて本人の自覚を促す叱り方
「説明責任」を求める東京、「全部いうたらあかん」の京都
「ほどらいに」の精神で人間関係はスムーズになる
はっきりものを言う東京、婉曲に伝える京都
「ぶぶ漬けでも」に込められた真意とは
「草食系男子」を問題視する東京、価値を見いだす京都
時代は「肉食系」の縄文的社会から「草食系」の弥生的社会に
女性が若さで勝負する東京、年を取っても気を抜かない京都
「大人の女」の条件は「女将さん」から学べる
第三章 本当は保守的でもケチでもない京都流ビジネス
「お客さまは神さま」の東京、いいものを売って胸を張る京都
「売り手」と「買い手」が対等であってこそ利益が生まれる
どんな客でも断らない東京、お客さまを厳選する京都
先端産業分野にも生きる「一見さんお断り」の精神
商売は付加価値がないと考える東京、「世のため」と考える京都
石田梅岩の「石門心学」と近江商人の「三方よし」
ムダが多い東京、「始末」がうまい京都
目先の節約のために伝統を壊すと必ず報いが来る
老舗が同じものをつくり続ける東京、挑戦し続ける京都
挑戦し続ける老舗①─裏千家と『冠婚葬祭入門』
挑戦し続ける老舗②─「わが道」を行く任天堂・山内溥氏
いったん成功すると安泰な東京、挑戦し続けないと評価されない京都
「堪忍」でリピーターを重視する京都の老舗
第四章 本当は閉鎖的ではなくグローバル志向な京都文化人
日本一にこだわる東京、「オンリーワン」でノーベル賞を量産する京都
東京より先に世界を攻める経営①─京セラの稲盛和夫氏
東京より先に世界を攻める経営②─サムコの辻理氏
「郷に入らば郷に従え」の東京、よそ者を受け入れる京都
「変な外人」を笑うけれども排除はしない
国民に愛国心を求める東京、自然に愛国心が芽生える京都
第五章 本当は言うほどでもない京都の「陰の実力者」
「白足袋族には逆らうな」の虚実
「お家元」を中心に回る社会
「花街」が生き残れた理由
寺社仏閣が見守る京都人の一生
「三大祭り」と「大文字」の裏事情
第六章 本当は日本の中心であるべき「京の都」
京都は現在も日本の首都であろう論
なし崩し的だった東京遷都と京都御所の保存
京都で行われた大正天皇、昭和天皇の即位の御大典
宮廷文化こそが本物の「クールジャパン」である
独自文化をかたちづくった箱庭的景観
京都は「古都」であっても「故都」であってはならない
おわりに
地図作成:大平年春(一八ページ)、小林寛子(三三ページ)
写真提供:共同通信社、京都フリー写真素材集(http://photo53.com/)