オペレーションの思想 戦後日本美術史における見えない手

富井玲子

1960年代、現代美術はこれ以上なく燃えさかっていた!
ラジカルかつダイナミックに表現とオペレーションに取り組んだ
日本の作家たちの全貌

定価
5,500円(本体5,000円+税10%)
ISBN
9784781623894
JANコード
1920071050003
発売日
2024年11月6日
判型
A5判  
製本
ページ数
448ページ
カテゴリー
人文・思想

詳細Detail

  • 内容紹介

1960年代、現代美術はこれ以上なく燃えさかっていた!

ラジカルかつダイナミックに表現とオペレーションに取り組んだ日本の作家たちの全貌。

●内容紹介

戦後日本美術を俯瞰し、グローバルかつ脱西洋中心主義的な視点から、その到達点を示し、近現代美術の100余年の歴史を支えてきた見えない仕組み(=オペレーション)を看破する画期的論考!


●主要目次

まえがき

序章 一枚の写真を見る

第一章 グローバル美術史の見取り図

第二章 はじめに団体展ありき

第三章 現代美術を語りなおすために

第四章 二科の吉原、具体の吉原

第五章 熱狂の広報(パブリシティ)から情報の覚醒

第六章 貸画廊を歩いてみよう

第七章 荒野の咆哮は未来へ木霊(エコー)【エコー】する

第八章 荒野の極点

第九章 京都発・現代美術

第十章 「東京ビエンナーレ ’70」――周縁からのカウンタープロポーザル

結びにかえて

あとがき――美術史のインターポエティック

索引


●著者プロフィール

富井玲子(とみい・れいこ)1957年大阪府生まれ。美術史家。大阪大学理学部数学科、文学部美学科をへて、テキサス大学オースティン校(アメリカ近現代美術史専攻)で博士号を取得。以後ニューヨーク在住、国際現代美術センター(CICA)の上級研究員を経て1992年より無所属のインディペンダント・スカラーとして活動。ポスト1945日本美術史研究をテーマにしたグローバルな学術メーリングリスト・グループ「ポンジャ現懇」(2003年設立)を主宰。

関心領域である日本の1960年代美術を出発点として、戦後美術のグローバルな展開を語るための方法論を構築し実践することを主な仕事とする。学術誌や展覧会カタログを中心に執筆多数。英文単著『荒野のラジカリズム―国際的同時性と日本の1960年代美術』(MIT大学出版局、2016年)がロバート・マザーウェル出版賞を受賞、同書をもとに、2019年に「荒野のラジカリズム―グローバル1960年代の日本のアーティスト」展をジャパン・ソサエティ(ニューヨーク)で企画開催。令和2年度文化庁長官表彰(文化発信・国際交流-日本美術研究)を受ける。


●WEB関連キーワード

アート、現代美術、1960年代、荒野のラジカリズム、国際的同時性、脱中心化、GUTAI、ハイレッドセンター

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