歌舞伎町はなぜ<ぼったくり>がなくならないのか

武岡暢

はじめての「歌舞伎町学」入門

定価
947円(本体861円+税10%)
ISBN
9784781650708
JANコード
1920230008616
NDC分類
368
発売日
2016年6月8日
判型
新書判  
製本
ページ数
224ページ
カテゴリー
政治・社会
シリーズ
イースト新書

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
風俗店や飲食店が密集する日本一の歓楽街、新宿区歌舞伎町。時に社会問題としてクローズアップされる、この街のいかがわしさを象徴する存在が、客引き≒ぼったくりである。ぼったくり防止条例や風適法で規制されているにもかかわらず、なぜぼったくり行為はなくならないのか。法律や警察の取り締まりの効果が期待できない構造を解明すると、そこには店舗がいくら入れ替わっても歌舞伎町が歌舞伎町として再生産される構造が浮かび上がってくる。若き社会学者による、はじめての「歌舞伎町学」入門。


武岡暢(たけおか・とおる)

1984年東京都新宿区生まれ。東京大学文学部社会学専修課程卒業、東京大学大学院人文社会系研究科社会学専攻博士課程修了。博士(社会学)。歌舞伎町でのフィールドワークに基づいた歓楽街の都市社会学を研究。日本学術振興会特別研究員DC1、同PDを経て、現在、首都大学東京都市環境学部特任助教。本書が初めての単著となる。
はじめに

第一章 ぼったくりの法環境―条文・立法・法執行
一 「ぼったくり防止条例」と法令の限界
「法令不足論」の三つの問題点
客引き自体が取り締まり対象
二 立法と執行の微妙な関係
風営法改正と新宿区
風営法改正と警察
国会の附帯決議がもたらしたもの
ぼったくり防止条例制定の経緯

第二章 歌舞伎町という「地域社会」
一 歌舞伎町商店街振興組合
歌舞伎町の誕生
風俗産業と振興組合
振興組合の後退
持ちビルの意図せざる影響
経済発展による組合員の退出
バブル期の退出の背景
二 振興組合によるパトロール
パトロール開始の経緯
客引きとの棲み分けと均衡

第三章 世界の中の不透明な歌舞伎町
一 アムステルダム型・コールガール型・歌舞伎町
アムステルダム型風俗
コールガール型風俗
歌舞伎町との比較
二 日本の風俗産業の「謎」
いわゆる「本番強要」について
二重の不透明性
歌舞伎町の繁栄の一因=オン・サイト型の不透明性

第四章 職業としての客引き
一 実践とテクニック
二 客にとってのベネフィットとリスク
三 客引き業への意味づけ
四 客引きが浮き彫りにする歌舞伎町の特性
歓楽街を可能にする背景
来街者にとっての客引き

第五章 結論─歌舞伎町とぼったくりの構造
一 ぼったくりの背景要因
情報の不充分さ
客引きの優位性
テクノロジーとしての客引き
二 なぜぼったくりを「しない」のか?
「アノミー」と「中和の技術」
ぼったくりの機会と社会心理的基礎
三 歌舞伎町からぼったくりをなくせるか
コモンズの悲劇
「共有資源」としての来街者

あとがき
参考文献

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