誤解だらけの韓国史の真実

八幡和郎

ベストセラー歴史作家が「客観的事実」をもとに徹底検証! 歴史論争に終止符を打つ!

定価
998円(本体907円+税10%)
ISBN
9784781650494
JANコード
1920230009071
NDC分類
221
発売日
2015年4月8日
判型
新書判  
製本
ページ数
296ページ
カテゴリー
歴史・地理

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
日本人と韓国人ほど仲の悪い隣人はそう多くない。歴史についても互いのプライドが正面衝突している。最近、嫌韓歴史本がブームなのもそれが理由である。日本国内では反体制、とくに反「天皇制」の立場から韓国の国粋主義的な歴史観に便乗してそれを利用する人たちが多く、事態を複雑にしている。そこで本書では、官僚時代に韓国とかかわり、数々のベストセラーを輩出した博覧強記の歴史作家が、中立的な視座からこの隣邦の歴史を、日本の歴史を顧みるのと同じ姿勢で捉えながら描いた。

八幡和郎(やわた・かずお)
1951年、滋賀県大津市に生まれる。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。フランスの国立行政学院(ENA)に留学し、大臣官房情報管理課長などを歴任。北西アジア課長として韓国との窓口も務める。現在は徳島文理大学大学院教授を務めるほか、作家、評論家として活躍中。著書は90冊を超え、ベストセラー『江戸三〇〇藩 最後の藩主』(光文社新書)のほか、近著に『江戸全170城 最期の運命』(イースト・プレス)、『世界史が面白くなる「国名・地名」の秘密』(洋泉社・歴史新書)、『領土問題は「世界史」で解ける』(宝島社)、『最終解答 日本古代史 神武東征から邪馬台国、日韓関係の起源まで』(PHP文庫)、『本当は分裂を避けられない中国の歴史』(SB新書)などがある。
はじめに

序章 本当は韓国人も誤解している半島の歴史
韓国・朝鮮史の始まりは新羅か高句麗か檀君か
押さえておきたい韓国・朝鮮史の基礎知識
新羅・渤海と「南北国時代」という新説の発明
中国が主張する「高句麗は中国人の国」の根拠
もし日本に「国定教科書」があったら
半島の人たちはどこから来たのか
韓国・朝鮮語はどのように成立したのか
百済の後継国家は韓国ではなく日本なのか

第一章 本当は古代には存在しなかった朝鮮民族
檀君神話は民間伝承にすぎない
韓国人がなかったことにしたい箕子朝鮮
中国の「植民地」ではなく内地だった楽浪郡
日本人にとっても先祖のひとつである扶余
高句麗は朝鮮ではなく満州で建国された
中国支配から高句麗領になった北朝鮮
「韓」の名のルーツ三韓と卑弥呼
「日本のほうが韓国より先進国」と認めた中国の正史

第二章 本当は三国統一の主役ではなかった新羅
現在の「日・中・韓」の概念では見えてこない事実
百済・新羅の本当の建国はいつだったのか
好太王時代の高句麗と日本の覇権争い
中国南朝が公認していた日本の半島支配
任那の日本支配はファンタジーなのか
日本と中国の文化の懸け橋となった百済
高句麗の滅亡は新羅による統一ではない
「三国統一」の代償として中国の属国になった新羅
韓流ドラマのテーマにもならない新羅の後半
「南北国時代」という用語に込められた意図

第三章 本当は高麗がそそのかした元寇
現在も続く「地域対立」の原点
高麗が「高句麗の継承」を唱えた裏事情
高麗がルーツだった江戸時代の封建思想
新羅人が書いた「三国史記」の歪んだ内容
虐げられた武臣の大反撃と権力闘争
高麗を高句麗の継承者と強調した巧みな外交戦術
モンゴルと高麗の一進一退の攻防
元寇の主力はモンゴル人ではなく高麗人だった

第四章 本当は史実をほとんど反映していない韓流ドラマ
高麗からの「貢ぎ物」だった元の奇皇后
中国への服従を主張した李成桂の裏切り
中国から「下賜」された朝鮮の国号
「韓国版・徳川家康」だった李氏朝鮮の太宗
不評だった世宗のハングル制定
韓流ドラマを彩る「バカ殿」列伝
「チャングムの誓い」の時代の真実
文禄・慶長の役のころの宮廷の人間模様

第五章 本当は身分差別を日本に輸出していた李氏朝鮮
元寇・倭冦と文禄・慶長の役の関連性
李氏朝鮮化していた江戸時代の日本
「独立門」は中国からの独立を記念したもの 
残虐!太子を米びつに閉じ込めて餓死させた皇帝
韓国史上最強の「迷君」大院君の登場
「暗黒時代」だった李氏朝鮮時代と江戸時代

第六章 本当はアメリカも望んでいた日韓併合
世界史的視野での朝鮮半島近代史
大院君と閔妃の嫁舅ゲンカに振り回された各国
日清・日露戦争の一因となった朝鮮王室の迷走
伊藤博文を殺して日韓併合を推進した安重根
日本統治の「三つの段階」
朝鮮総督府にとって「潮時」だった三・一運動
朝鮮は本当に日本の「植民地」だったのか
「日本による朝鮮半島経営」が評価されない本当の理由
「創氏改名」と「慰安婦」を客観的に見る

第七章 本当は誰も得しない日韓・日朝歴史論争
日本にはまったく責任がない「南北分裂」
北朝鮮が韓国よりよかった時代
「漢江の奇跡」を成しとげた三人の軍人大統領
「アマチュア政治」の悲劇
日本と縁が深いゆえの「反日」という哀しい矛盾
みずからの外交テクニックに翻弄される北朝鮮
韓国・朝鮮外交が世界を混乱させる根本的な原因

参考文献

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