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- 内容紹介
- 目次
軍国主義華やかなりし昭和初頭、「空気」に抗って反戦平和を唱えた言論人たちがいた。斎藤隆夫、桐生悠々、水野広徳、北一輝、石橋湛山、石原莞爾、清沢洌。彼らの生涯を精緻に辿りながら、戦後の興味深い三島由紀夫・野中広務の対比も含め、通底する〝合理的〞避戦思想を再評価する。さらに特別対談として、クリミアから見た新冷戦構造、衝突寸前の日中関係、安倍総理の靖国参拝で揺らぐ日米関係、集団的自衛権問題などを、外務省欧亜局長、オランダ大使などを歴任した東郷和彦氏とともに緊急分析!
(こじま・ひでとし)
1939年、東京都生まれ。東京大学法学部卒。三菱商事・化学品部門で国内外勤務。その後仏高級ブランドの日本総代理店として、食品関係の株式会社セデベ・ジャポンを設立し、代表取締役を務めた。鉄道史、旅行史、近代史をライフワークとする。著書に『文豪たちの大陸横断鉄道』(新潮新書)、『鉄道という文化』(角川選書)、『外貨を稼いだ男たち 戦前戦中ビジネスマン洋行戦記』(朝日新書)、『時速33キロから始まる日本鉄道史』(朝日文庫)などがある。
(とうごう・かずひこ)
1945年、東京都生まれ。東京大学教養学部卒業後、外務省に入省。最初は主にロシア関係部署に勤務した後、条約局長、欧亜局長、駐オランダ大使を歴任し、2002年に退官。その後、ライデン大学(人文科学博士号取得)、プリンストン大学、ソウル国立大学他で教鞭をとった。2010年より京都産業大学教授・世界問題研究所長に就任、2011年より静岡県対外関係補佐官も兼務する。主な著書に『北方領土交渉秘録』(新潮文庫)、『歴史と外交』(講談社現代新書)など。父・文彦は元外務省事務次官、駐米大使、祖父・茂徳は元外務大臣と三代続く外交官一家。
(こじま・ひでとし)
1939年、東京都生まれ。東京大学法学部卒。三菱商事・化学品部門で国内外勤務。その後仏高級ブランドの日本総代理店として、食品関係の株式会社セデベ・ジャポンを設立し、代表取締役を務めた。鉄道史、旅行史、近代史をライフワークとする。著書に『文豪たちの大陸横断鉄道』(新潮新書)、『鉄道という文化』(角川選書)、『外貨を稼いだ男たち 戦前戦中ビジネスマン洋行戦記』(朝日新書)、『時速33キロから始まる日本鉄道史』(朝日文庫)などがある。
(とうごう・かずひこ)
1945年、東京都生まれ。東京大学教養学部卒業後、外務省に入省。最初は主にロシア関係部署に勤務した後、条約局長、欧亜局長、駐オランダ大使を歴任し、2002年に退官。その後、ライデン大学(人文科学博士号取得)、プリンストン大学、ソウル国立大学他で教鞭をとった。2010年より京都産業大学教授・世界問題研究所長に就任、2011年より静岡県対外関係補佐官も兼務する。主な著書に『北方領土交渉秘録』(新潮文庫)、『歴史と外交』(講談社現代新書)など。父・文彦は元外務省事務次官、駐米大使、祖父・茂徳は元外務大臣と三代続く外交官一家。
はじめに
対論 東郷和彦×小島英俊 この国は本当に戦争がしたいのか?
冷戦構造は復活したのか?
最悪のシナリオ――中ロ同盟
安倍総理の靖国参拝が呼び起こしたアメリカの猜疑心 他
序章 平和思想の近代史
世界の平和思想
カントの平和哲学
「永世中立」という試み
第一章 「ねずみの殿様」斎藤隆夫の四二年間の奮闘
立身出世を夢見て東京へ
苦い滞米生活を糧に衆議院議員当選
憲政史上最高の「粛軍演説」 他
第二章 防空演習を嗤った桐生悠々
文学の道を目指して
帝大法科から学芸記者へ
信濃毎日新聞の主筆に就任 他
第三章 二〇年前から東京大空襲を予言した水野広徳
苦難から這い上がり海軍兵学校入学
海軍少尉任官、そして水雷艇長へ
日本海海戦に参戦 他
第四章 天才・北一輝の驚異
早熟な天才
大哲学書『国体論及び純正社会主義』
『支那革命外史』から見える世界観 他
第五章 未来を見通せたエコノミスト・石橋湛山
僧侶の子として生まれる
光栄ある大学主席卒業
兵役ののち新聞記者へ 他
第六章 陸軍唯一の哲学者・石原莞爾
秀才なるもきわめて頑固
陸軍のエリート将校
軍人哲学者の栄光と挫折 他
第七章 国際通苦労人・清沢洌
高等教育へ憧れ
アメリカ苦学生「スクール・ボーイ」
里帰りジャーナリストとして成功 他
第八章 戦前の「戦争と平和論」
何とも悩ましい帝国憲法
日本の武家優越精神
戦争を回避させる「シビリアン・コントロール」 他
第九章 戦後の「戦争と平和論」
戦争アレルギーだった日本人
徳義と合理性から生まれた日本国憲法
喉元過ぎれば熱さ忘れる 他
第一〇章 皮肉なクロスロード・三島由紀夫と野中広務
思いもしなかった二人の対比
高級官僚から作家へ――三島由紀夫
ノンキャリアながらスピード出世――野中広務 他
おわりに
主要参考文献
対論 東郷和彦×小島英俊 この国は本当に戦争がしたいのか?
冷戦構造は復活したのか?
最悪のシナリオ――中ロ同盟
安倍総理の靖国参拝が呼び起こしたアメリカの猜疑心 他
序章 平和思想の近代史
世界の平和思想
カントの平和哲学
「永世中立」という試み
第一章 「ねずみの殿様」斎藤隆夫の四二年間の奮闘
立身出世を夢見て東京へ
苦い滞米生活を糧に衆議院議員当選
憲政史上最高の「粛軍演説」 他
第二章 防空演習を嗤った桐生悠々
文学の道を目指して
帝大法科から学芸記者へ
信濃毎日新聞の主筆に就任 他
第三章 二〇年前から東京大空襲を予言した水野広徳
苦難から這い上がり海軍兵学校入学
海軍少尉任官、そして水雷艇長へ
日本海海戦に参戦 他
第四章 天才・北一輝の驚異
早熟な天才
大哲学書『国体論及び純正社会主義』
『支那革命外史』から見える世界観 他
第五章 未来を見通せたエコノミスト・石橋湛山
僧侶の子として生まれる
光栄ある大学主席卒業
兵役ののち新聞記者へ 他
第六章 陸軍唯一の哲学者・石原莞爾
秀才なるもきわめて頑固
陸軍のエリート将校
軍人哲学者の栄光と挫折 他
第七章 国際通苦労人・清沢洌
高等教育へ憧れ
アメリカ苦学生「スクール・ボーイ」
里帰りジャーナリストとして成功 他
第八章 戦前の「戦争と平和論」
何とも悩ましい帝国憲法
日本の武家優越精神
戦争を回避させる「シビリアン・コントロール」 他
第九章 戦後の「戦争と平和論」
戦争アレルギーだった日本人
徳義と合理性から生まれた日本国憲法
喉元過ぎれば熱さ忘れる 他
第一〇章 皮肉なクロスロード・三島由紀夫と野中広務
思いもしなかった二人の対比
高級官僚から作家へ――三島由紀夫
ノンキャリアながらスピード出世――野中広務 他
おわりに
主要参考文献