九龍城探訪 完全版 神話と現実、そして消滅後の記憶

グレッグ・ジラード 著 / イアン・ランボット 著 / 尾原美保 翻訳

伝説となった九龍城砦───その実像と、解体後に変容してゆく記憶。
大幅加筆を経て甦る、唯一無二の完全版。

定価
4,950円(本体4,500円+税10%)
ISBN
9784781625379
JANコード
1920072045008
NDC分類
368
発売日
2026年7月28日
判型
B5判  
製本
ページ数
356ページ
カテゴリー
歴史・地理

詳細Detail

  • 内容紹介
なぜ、この失われた都市に人々は魅了されるのか。
伝説となった九龍城──その実像と、解体後に変容してゆく記憶をたどる。
大幅加筆を経て甦る、唯一無二の完全版。

取り壊しから30年以上が過ぎた今なお、九龍城は世界中の人々を魅了し続けている。

香港の中心部に存在した、法律も行政も十分に及ばない巨大な迷宮都市。なぜそんな場所が生まれ、なぜ半世紀近くも存続できたのか。そして、そこにはどんな人々が暮らしていたのか。

本書は、九龍城砦をめぐる数々の神話や伝説の向こう側へと踏み込み、その実像に迫る決定版である。

ほぼ50年にわたり、九龍城は香港の中心部で異様な存在感を放ち続けた。公共サービスも都市計画も建築基準もほとんど存在しないにもかかわらず、そこには数万人が暮らし、多様な産業が営まれ、一つの巨大なコミュニティが形成されていた。

英国、中国、香港という三つの権力の狭間で「放置された都市」は、なぜ崩壊せずに機能し続けたのか。人々はなぜそこに住み、何を求めて集まったのか。

前作『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々』は、その暮らしの一端を伝えた。
しかし本書はさらに踏み込み、九龍城砦の歴史、成長、統治の実態、そして解体に至るまでの全貌を描き出す。

住民インタビューや貴重な写真に加え、この20年で新たに発掘・公開された写真、図面、地図、記録、寄稿を多数収録。1945年から1990年にかけての劇的な発展の過程や、「無法地帯」と呼ばれた背景、そして実際の姿を多角的に検証する。

さらに、立ち退きと解体の舞台裏、香港政府が抱え続けた統治上の難題、そして取り壊し後に九龍城砦がどのように記憶され、再評価されてきたのかも詳しくたどる。

かつては危険な場所として敬遠されていた九龍城砦は、今や建築、映画、文学、漫画、ゲーム、アート、デザインなど、世界のポップカルチャーに大きな影響を与えた伝説的存在となった。

最盛期には約3万5千人が暮らした、世界でも類を見ない超高密度コミュニティ。その驚くべき歴史と人々の営みを、豊富な資料と証言から描き出す。

九龍城砦は、いったい何だったのか──。

その答えが、本書の中にある。

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