生きながら十代に葬られ
世界中の誰もかれもが私のことを嫌っているみたいだ。
- 定価
- 1,540円(本体1,400円+税10%)
- ISBN
- 9784781618333
- JANコード
- 1920095014005
- NDC分類
- 916
- 発売日
- 2019年11月15日
- 判型
- 四六判
- 製本
- 並
- ページ数
- 216ページ
- カテゴリー
-
文芸・小説
詳細Detail
- 内容紹介
世界中の誰もかれもが私のことを嫌っているみたいだ。
クラスメイトからのいじめ、親との衝突、諦めた夢。
満たされないまま大人になった「かつての十代」へ。
『この地獄を生きるのだ』著者が綴る仄暗い青春の記憶。
「学校はなんてつまらない場所なのだろう」。
田舎の閉塞的な学校でいじめられている「私」に差した小さな光、それは絵を描くことだった。
しかし、世界は「私」を受け入れてくれなかった。
やりたいことがあるのに、できない。なりたいものがあるのに、なれない。
未来を絶たれて絶望した「私」はやがて学校という社会の外へと飛び出していくが──。
十代は遥か遠くにあるのに、今起きていることのように胸が痛い。
そのたびに、私の十代はまだ終わっていないのだと自覚する。
私の心と体は生きながら十代に埋葬されている。
目を閉じれば私をあざ笑う同級生の姿が目に浮かぶ。
全く幸せじゃない時代、あの時代に私は復讐がしたい。
あの時代を乗り越えないと私はどうやっても大人になれない。(「はじめに」より)
《第一部》
一人ぼっちの世界
学校という社会
崩壊
解離
ジャニスの歌
高校入学
死にたい気持ち
「ちゃんと役に立ってるかな」
なりたいものがあるのに
学校の外で
卒業
《第二部》
人との出会い
クライ・ベイビー
十代の私に百合の花を
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