東京創生 江戸川区の逆襲
異色の監査委員がさまざまな角度からレポートする江戸川区の地域力
- 定価
- 1,980円(本体1,800円+税10%)
- ISBN
- 9784781615936
- NDC分類
- 318
- 発売日
- 2017年12月5日
- 製本
- 並
- ページ数
- 336ページ
- カテゴリー
-
政治・社会
詳細Detail
- 内容紹介
- 目次
「地方消滅、東京ひとり勝ち」が指摘されているものの、東京都の内部にも大きな格差がある。なかには「消滅区」などと指摘されている区もあれば、社会全体の超高齢化・老齢化が進むなど、東京も放置できない状況にあることは確か――まず、もっとも身近な行政府である区や市とともに住民は、多くの課題にどう立ち向かっていくか――。東京の「周辺区部」として後れをとっていた江戸川区が、全国に先駆けてチャレンジしてきたさまざまな施策。そしてそのバックボーンとなっている「江戸川方式」と「地域力」とは。さまざまな課題を抱える多くの地方自治体にとっても、参考になり得る地方行政のあり方。
小久保晴行(こくぼ・はるゆき)
1936(昭和11)年、東京都江戸川区生まれ。パリ大学で美術史を修め、洋画家、経営学博士(PhD)、評論家としても活躍中。現在、江戸川区代表監査委員。社会福祉法人つばき土の会「もぐらの家」(江戸川区春江町)理事長、(社)日本経済復興協会理事。また、江戸川区文化会、江戸川区美術会、江戸川区福祉ボランティア団体協議会、江戸川区友好団体連絡会、江戸川明るい社会づくりの会などの各会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
小久保晴行(こくぼ・はるゆき)
1936(昭和11)年、東京都江戸川区生まれ。パリ大学で美術史を修め、洋画家、経営学博士(PhD)、評論家としても活躍中。現在、江戸川区代表監査委員。社会福祉法人つばき土の会「もぐらの家」(江戸川区春江町)理事長、(社)日本経済復興協会理事。また、江戸川区文化会、江戸川区美術会、江戸川区福祉ボランティア団体協議会、江戸川区友好団体連絡会、江戸川明るい社会づくりの会などの各会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
目 次
まえがき
序 章 「江戸川方式」「地域力」とは何か
「区民の目線」で行政を監査する立場に
「前例主義」にとらわれないのが「江戸川方式」
東日本大震災に立ち向かい、示したこと
「地域力」を支え、また、支えられて
災害対策にも生かすボランティアの力
まちづくりや環境の素晴らしさを世界にも発信
第1章 災害も苦難も乗り越えて
東日本大震災の被災地で蘇ってきた原体験
命をつなげばこそ、の復興、まちづくり
三方を川と海に囲まれた低平地だから
浸水対策とともに土地区画整理を柱に据えて
「将来のためにぜひ」の呼びかけに区民が応える
葛西沖埋立事業でも区画整理の手法を活かして
埋立地を「区民にとって理想の土地に」と
第2章 コミュニティも蘇らせたまちづくり、公園づくり
江戸川区発、全国初の「親水公園」
快適環境をつくった水と緑のネットワーク
公園づくりはコミュニティも蘇らせる
全国第一号の「景観まちづくり」でも大きな成果と賞を
下町の住宅街に緑と自然の生態系が蘇った
海を越える〝親水公園ブランド〟
職務と学究を両立させてまちづくりを推進
今後さらに期待される「発信力」
地域住民の意見から緑のスペース確保のルール化も
かけがえのない空間を〝共有財産〟として
第3章 監査委員として区政を見ると
見晴らしのいい監査委員の立ち位置
学校監査で見えてくるもの
区立学校の先生も都が人事権を
工事監査――オリンピック・パラリンピック関連事業も始まる
まさに〝身近な行政・財政〟であることを知る
区議団の海外視察に住民監査請求
財政破綻の町の視察も
第4章 ボランティアを地域の力に
注目が集まる災害ボランティア
私のボランティア活動の第一歩
十人の理事が連帯保証人になり授産施設の建て替えも
江戸川区直轄のボランティアセンターで弾みを
行政と連携してより強力な活動にする
全国初の公益財団法人のボランティアセンターに
「出前! ボランティア体験」や「夏のボランティア体験」
洪水・震災対策と災害ボランティア
外国人・障害者のための災害体験・スクールも
全国初のボランティア大学「江戸川総合人生大学」
生きがい、自己実現のためにボランティアを!
エコタウンをめざす地域貢献活動
第5章 地域力活かし「共育」「子育て支援」
子育ての経験生かす独自施策「保育ママ」
二百人の保育ママが四百人の乳児を預かり育てる
区独自の「乳児養育手当」が保育料を補填
多田区長も国会で参考人として紹介
国や都も進める「認定・保育ママ」制度の課題
「待機児童」問題を考える
国会でも説明した学校開放策「すくすくスクール」
小泉首相が本会議で「江戸川区のような活動を」と
中学生の職場体験や「共育」の学習支援も
ユニークな「おうち食堂」や「ファミリー・サポート」事業
子供の未来のための独創的なゼミも
第6章 高齢者が活き活きと暮らすために
「健康長寿」めざす江戸川区ならではの施策
全国のシルバー人材センターの歴史がここに始まる
「高齢者事業団」「熟年人材センター」の名に込める思い
九十歳を超えても地域社会に積極参加
会員が仕事先を開拓する「就業開拓員」も活躍
福祉の受け手から社会の担い手に
リズム運動、健康体操、スポーツチャレンジデー
都内ナンバーワンの「くすのきクラブ」の活動
事業団と両輪の生涯学習の「くすのきカルチャー」
支え合う「共助」の仕組み
第7章 地域コミュニティの「安心」支える町会・自治会
「地域力」を再認識させた東日本大震災
「江戸川方式」の地域サービス係(=自治係)の誕生
区民まつりで実証し、さらに育む「地域力」
地元町会の企画が全国有数の江戸川区花火大会に
後方支援する区のコミュニティ係
増加する外国人区民の災害対策も課題に
区が建てた四十八の「地区会館」も活動拠点
「共助」=町会・自治会の役割が拡大するなかで
第8章 「福祉の区」の行・財政改革
財政危機には「身を切る改革」で立ち向かう
組織の効率化・スリム化で職員を大幅削減
二度目の危機はリーマンショックから
区民の理解があっての改革
やるべきことはやる! 七十一校の学校改築計画
将来に負担回さない! 全国一~三位の健全性
児童相談所や新公会計制度に真っ先に手を挙げて
脚光浴びた開発公社や施設公社を早々に整理
二十三区中唯一の職員の「独自採用」とは
「生活保護」の最前線で働く人たち
援護課職員がボランティアで学習指導――中三勉強会
第9章 「共育」「協働」を柱にして――
インタビュー 多田正見・江戸川区長
区民本位、区民とのコミュニケーションから
現場第一主義のコンパクトな組織で取り組む
「地域力」の醸成にも「協働」「共育」
コミュニティ行政に力を入れて
現在も続く、東日本大震災の支援活動
一種の賭けだった職員の「独自採用」
区の「都市開発」は常にイコール「防災対策」
外国人居住者対策や「異文化共生」の取り組み
「少子高齢化」対策も「地域力」との連携で
第10章 「東京の災害・洪水」にどう立ち向かうか
対談 小久保晴行×土屋信行(『首都水没』著者)
大洪水リスクを抱えた世界一危険な都市
下町だけでなく、高台でも水害が……
地盤沈下原因と判明後も続けられた地下水汲み上げ
「荒川放水路」の両岸の堤防に高さ、強度に差が
「スーパー堤防」が命を守る山、高台になる
雨が降らなくても起こる「地震洪水」の危険
世界海抜ゼロメートル都市サミットで示したこと
職員や区民の強みを活かして
あとがき
まえがき
序 章 「江戸川方式」「地域力」とは何か
「区民の目線」で行政を監査する立場に
「前例主義」にとらわれないのが「江戸川方式」
東日本大震災に立ち向かい、示したこと
「地域力」を支え、また、支えられて
災害対策にも生かすボランティアの力
まちづくりや環境の素晴らしさを世界にも発信
第1章 災害も苦難も乗り越えて
東日本大震災の被災地で蘇ってきた原体験
命をつなげばこそ、の復興、まちづくり
三方を川と海に囲まれた低平地だから
浸水対策とともに土地区画整理を柱に据えて
「将来のためにぜひ」の呼びかけに区民が応える
葛西沖埋立事業でも区画整理の手法を活かして
埋立地を「区民にとって理想の土地に」と
第2章 コミュニティも蘇らせたまちづくり、公園づくり
江戸川区発、全国初の「親水公園」
快適環境をつくった水と緑のネットワーク
公園づくりはコミュニティも蘇らせる
全国第一号の「景観まちづくり」でも大きな成果と賞を
下町の住宅街に緑と自然の生態系が蘇った
海を越える〝親水公園ブランド〟
職務と学究を両立させてまちづくりを推進
今後さらに期待される「発信力」
地域住民の意見から緑のスペース確保のルール化も
かけがえのない空間を〝共有財産〟として
第3章 監査委員として区政を見ると
見晴らしのいい監査委員の立ち位置
学校監査で見えてくるもの
区立学校の先生も都が人事権を
工事監査――オリンピック・パラリンピック関連事業も始まる
まさに〝身近な行政・財政〟であることを知る
区議団の海外視察に住民監査請求
財政破綻の町の視察も
第4章 ボランティアを地域の力に
注目が集まる災害ボランティア
私のボランティア活動の第一歩
十人の理事が連帯保証人になり授産施設の建て替えも
江戸川区直轄のボランティアセンターで弾みを
行政と連携してより強力な活動にする
全国初の公益財団法人のボランティアセンターに
「出前! ボランティア体験」や「夏のボランティア体験」
洪水・震災対策と災害ボランティア
外国人・障害者のための災害体験・スクールも
全国初のボランティア大学「江戸川総合人生大学」
生きがい、自己実現のためにボランティアを!
エコタウンをめざす地域貢献活動
第5章 地域力活かし「共育」「子育て支援」
子育ての経験生かす独自施策「保育ママ」
二百人の保育ママが四百人の乳児を預かり育てる
区独自の「乳児養育手当」が保育料を補填
多田区長も国会で参考人として紹介
国や都も進める「認定・保育ママ」制度の課題
「待機児童」問題を考える
国会でも説明した学校開放策「すくすくスクール」
小泉首相が本会議で「江戸川区のような活動を」と
中学生の職場体験や「共育」の学習支援も
ユニークな「おうち食堂」や「ファミリー・サポート」事業
子供の未来のための独創的なゼミも
第6章 高齢者が活き活きと暮らすために
「健康長寿」めざす江戸川区ならではの施策
全国のシルバー人材センターの歴史がここに始まる
「高齢者事業団」「熟年人材センター」の名に込める思い
九十歳を超えても地域社会に積極参加
会員が仕事先を開拓する「就業開拓員」も活躍
福祉の受け手から社会の担い手に
リズム運動、健康体操、スポーツチャレンジデー
都内ナンバーワンの「くすのきクラブ」の活動
事業団と両輪の生涯学習の「くすのきカルチャー」
支え合う「共助」の仕組み
第7章 地域コミュニティの「安心」支える町会・自治会
「地域力」を再認識させた東日本大震災
「江戸川方式」の地域サービス係(=自治係)の誕生
区民まつりで実証し、さらに育む「地域力」
地元町会の企画が全国有数の江戸川区花火大会に
後方支援する区のコミュニティ係
増加する外国人区民の災害対策も課題に
区が建てた四十八の「地区会館」も活動拠点
「共助」=町会・自治会の役割が拡大するなかで
第8章 「福祉の区」の行・財政改革
財政危機には「身を切る改革」で立ち向かう
組織の効率化・スリム化で職員を大幅削減
二度目の危機はリーマンショックから
区民の理解があっての改革
やるべきことはやる! 七十一校の学校改築計画
将来に負担回さない! 全国一~三位の健全性
児童相談所や新公会計制度に真っ先に手を挙げて
脚光浴びた開発公社や施設公社を早々に整理
二十三区中唯一の職員の「独自採用」とは
「生活保護」の最前線で働く人たち
援護課職員がボランティアで学習指導――中三勉強会
第9章 「共育」「協働」を柱にして――
インタビュー 多田正見・江戸川区長
区民本位、区民とのコミュニケーションから
現場第一主義のコンパクトな組織で取り組む
「地域力」の醸成にも「協働」「共育」
コミュニティ行政に力を入れて
現在も続く、東日本大震災の支援活動
一種の賭けだった職員の「独自採用」
区の「都市開発」は常にイコール「防災対策」
外国人居住者対策や「異文化共生」の取り組み
「少子高齢化」対策も「地域力」との連携で
第10章 「東京の災害・洪水」にどう立ち向かうか
対談 小久保晴行×土屋信行(『首都水没』著者)
大洪水リスクを抱えた世界一危険な都市
下町だけでなく、高台でも水害が……
地盤沈下原因と判明後も続けられた地下水汲み上げ
「荒川放水路」の両岸の堤防に高さ、強度に差が
「スーパー堤防」が命を守る山、高台になる
雨が降らなくても起こる「地震洪水」の危険
世界海抜ゼロメートル都市サミットで示したこと
職員や区民の強みを活かして
あとがき
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