ブラック病院

富家孝

間違いだらけの医者選び
なぜ、医療過誤(医療ミス)は続出するのか? 

定価
1,540円(本体1,400円+税10%)
ISBN
9784781615912
NDC分類
498
発売日
2017年10月5日
判型
四六判  
製本
ページ数
272ページ
カテゴリー
暮らし・健康

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
超高齢化が劇的に進行する現代ニッポンの医療は、まさに「ブラック化」が著しい。
なぜなら、「医は仁術」という貝原益軒の教えはどこかに忘れ去られ、
「医は算術」の時代に突入しているからである。
MRIなど高額の設備投資の減価償却のために行われる
フルコース検診と不要なブラック手術など、大学病院では日常茶飯事なのである。

「ブラック病院」にはまさかの「手術ノルマ」も存在する!
その結果、跡を絶たない医療過誤(医療ミス)が続出し、名門病院が次々と経営危機をむかえている。
医師としてジャーナリストとして、また子息の医療過誤事件を体験した著者が、
長年の知見をもとに現代医療の闇、「悪徳病院」、
「ブラック化するドクター」の構造問題に鋭いメスを入れるノンフィクション!


富家孝(ふけ・たかし) 医師・ジャーナリスト
1947年(昭和22年3月)大阪府北河内郡(現・鶴見区)に生まれる。1972年東京慈恵会医科大学卒業。病院経営、日本女子体育大学助教授、早稲田大学講師、青山学院大学講師を歴任。現在、医師紹介業「ラ・クイリマ」代表取締役。専門は医療社会学、生命科学、スポーツ医学。慈恵医大相撲部総監督(六段)、(財)「体協」公認スポーツドクター、新日本プロレス・ドクターを務める。
はじめに 3

第1章  街のブラック・ドクター
近所の医者の態度が気に入らない
医者であるより経営者であることが優先
医師不足のうえ年々患者数が減っている
患者数と町医者の収入は比例している
イケイケで手を広げすぎて病院経営に失敗
高血圧患者1人をつくって再診のたびに稼ぐ
フルコース検診と不要なブラック手術
ブラック・ドクターを決定づける5ポイント

第2章  ブラック病院の実態
看護師の評判で決まる「ブラック度」
患者を釣るだけの「偽りの看板」
かかりつけ医がブラックだったら……?
クスリを何種類も飲むのはかえって危険
抗生物質を飲んでも風邪は治らない
クスリは病気の症状を緩和させるだけ
「肺炎の予防接種」という在庫一掃セール
MRIなど設備投資の費用は患者から回収
検査数を増やせという上からの通達
健康診断、人間ドックで患者をつくる
基準値の変更で高血圧患者が激減
「高血圧は万病のもと」に騙されてはいけない
まさかの「手術ノルマ」も存在する!
もっとも儲かるという糖尿病の人工透析
患者に内緒で研修医に手術させる大病院
度がすぎる製薬会社と大学病院の癒着

第3章  悪徳ビジネスのカラクリ
医療は本当にサービス業なのだろうか?
初診料の高額化で大病院に行かれない
開業医による「再診料稼ぎ」のテクニック
患者1人につき1年間で7万円もの差が!
内視鏡検査に生検を加えてさらに儲ける
診療報酬の水増し、架空請求という犯罪
生活保護受給者をたらい回しする「ぐるぐる病院」
悪徳医ほど紹介状を書くのを嫌がる
大病院は入院患者でボロ儲けなのか?
入院保証金を確保し差額ベッドで儲ける
終末期治療で病院はボロ儲けしているのか?
日本人のほとんどが病院で死んできた
「寝たきり老人大国」を大転換すべき
「胃瘻」は人間の尊厳への冒瀆ではないか?

第4章  病院ブラック化の進展
全国規模で起こっている看護師の不足
3年勤めたら転職支度金をもらって転職
看護師不足、時間外労働がブラック化を促進
「9K」仕事をこなして平均年収約473万円
医師不足でなにが起こるのか?
医者の収入はあなたが思うほど高くない
医者の世界は系列、序列による「閉鎖社会」
医学部の偏差値、倍率が軒並み急上昇
優秀な学生ほど医者について勘違いしている
患者はたらい回しにされ、病院を追い出される

第5章  名門病院が次々に経営危機
地域医療を担う亀田総合病院の危機
あの聖路加国際病院もボーナスカット
実際に倒産してしまった武蔵野総合病院
消費税の増税と診療報酬単価の引き下げ
倒産寸前までいってしまった日本医科大学
赤字22億円! 深刻すぎる東京女子医大の危機
傘下にある医療施設も次々に閉鎖
患者は増え続けていくのに赤字は減らない
補助金で赤字を埋められる公立病院
地方でも病院の崩壊は止まらない

第6章  続出する医療過誤事件
日常茶飯事となった医療過誤(医療ミス)事件
同一医の腹腔鏡手術でなんと18人が死亡
内部告発は逆効果となり、隠蔽工作が行われる
腹腔鏡手術は本当に危険なのか?
医療過誤訴訟では患者側の8割が敗訴
私の息子を突然襲った全身のしびれと痛み
母校を訴えて話題にはなったが敗訴
医療事故調はどちらの味方なのか?
外科医に対し「手術下手くそ罪」をつくれ!

第7章  してはいけない手術
かつては胃潰瘍というと手術が当たり前
患者のためでなく自分のために行う手術
難易度の低い手術をこなして数で稼ぐ
ペースメーカー、ICD植え込み手術で点数稼ぎ
冠動脈バイパス手術を受けて事なきを
外科医でもやりたくない手術がある
手術していれば助かっていた小林麻央さん
早期発見の乳がんなら手術でほぼ完治する
5大がん、早期発見なら手術すればほぼ完治
大腸がん、胃がん、肺がんは手術で治る
手術しても完治の可能性がほぼないがん
がん手術で早死にしてしまうという皮肉
75歳以上でがんになったら手術はしない

第8章  長生きを礼賛するメディアの罪
平均寿命世界第2位は誇れることなのか?
メディアが無視する死までの数年間の現実
誰もがみな長生きを望んではいない
ある特定のことをして長生きはできない
健康にこだわる人間のほうが数値が悪い
トンデモ健康本のウソを見破る方法
いつまで続ける終末期治療の壮大な無駄
現実無視のメディアの似非ヒューマニズム
人工的な処置をしなければ人は自然に死んでいく
生前に「事前指示書」をまとめておくべき

第9章  信頼できる医者の見つけ方
急速に進展する「ヘルステック」「遠隔診療」
人間ドクターが要らなくなる未来が来る
AIドクターはアナログの人間を診断できない
自分の健康を医者に丸投げしていませんか?
「わからない」とはっきり言うのはいい医者
患者とフツーの会話ができない医者が多い
学歴・経歴はいい医者の条件にはならない
もっとも簡単なブラック病院を見分ける方法
公開されている「病院機能評価」をチェックする
こんな病院に行ってはいけない5ポイント
「経費削減」病院はなにをやっているのか?
いい治療を受けるために必要なのは「患者力」

おわりに

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