競争優位を実現するファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略

フレッド・クロフォード 著 / ライアン・マシューズ 著 / 長澤あかね 翻訳 / 仲田由美子 翻訳 / 星野佳路 監修

多くの優良企業が採用する実践的経営理論!
「この本は私の教科書です」
(監修者 星野リゾート社長・星野佳路)

定価
2,420円(本体2,200円+税10%)
ISBN
9784781609362
NDC分類
675
発売日
2013年10月4日
製本
ページ数
371ページ
カテゴリー
ビジネス・経済

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
ファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略とは、あらゆるビジネスに共通する5つの要素―価格・商品・アクセス・サービス・経験価値―から自社を見つめ直し、市場において独自のポジションを築く戦略です。 この戦略では、5つのうち1つで市場支配を、別の1つで差別化を、残り3つで業界水準を達成することが理想とされています。 『星野リゾートの教科書』(日経BP社、2010年)でも紹介された経営戦略の名著。 「コモディティ化と資源の有限性という企業の課題に対してわかりやすいアプローチを提案しており、“教科書”通りに試してみる価値がある」(星野佳路)

フレッド・クロフォード
経営コンサルティングとシステムインテグレーションの国際的大企業、キャップ・ジェミニ・アーンスト&ヤング(CGEY)の取締役副社長。世界的に認められた戦略家であり、さまざまな世界企業と仕事をしてきた。現在はCGEYで、消費財、小売店、流通業務の担当責任者を務め、同社のとくに重要な大手クライアントを担当している。業界イベントで引く手あまたの講演者であり、業界紙・誌にもたびたび記事を寄稿している。 ライアン・マシューズ デトロイトに本拠をかまえる未来学者・著述家。独創的かつ斬新なビジネスソリューションを提供することで知られている。講演者、コンサルタントとして国際的に人気があり、消費財に関する専門知識と理解、人口統計やライフスタイルによる分析、eコマースや情報経済の分野での仕事ぶりを評価されている。キャップ・ジェミニ・アーンスト&ヤング(CGEY)、コカ・コーラ、ユニリーバ、ゼネラルモーターズ、P&Gなど、さまざまな世界企業へのコンサルティング・サービスや助言を行っている。 星野佳路(ほしの・よしはる) 1960年生まれ。慶應義塾大学卒業。米国コーネル大学ホテル経営大学院で経営学修士号を取得。91年、家業である老舗旅館「星野温泉旅館」の4代目社長に就任。日本の観光業が変革期を迎えていることを見通し、施設所有にこだわらない運営特化戦略を進める。95年に社名を星野リゾートに変更。その後、日本各地でホテルや旅館の運営に取り組む。本書は、経営学者フィリップ・コトラーから直接紹介された。 長澤あかね(ながさわ・あかね) 関西学院大学社会学部卒業後、広告代理店でマーケティング・プランナーとして勤務したのち、通訳を経て翻訳家になる。 仲田由美子(なかた・ゆみこ) 津田塾大学卒業後、外資系会社勤務を経て、2005年に翻訳家としてデビューする。
監修者まえがき
序 文

CHAPTER 1 今、消費者が企業に求めているものとは?
消費者が望んでいるのは、割引じゃない/一流にこだわるのは、的外れ/消費者は、満たされていない/消費者は、価値観を求めている/新たな消費者像と、そのニーズに応えるには?/消費者の立場で、自社をながめる

CHAPTER 2 ファイブ・ウェイ・ポジショニングという新たなビジネスモデル
消費者からも、仕入れ業者からも好かれる小売店/5つの要素の新たな意味合い/消費者が期待する、企業の姿勢とは?/消費者が判断するのは、企業の「総合点」/5要素の適切なバランスとは?
ケーススタディ ウォルマート:理論を実践に
        
CHAPTER 3 価格で市場を支配する
企業は激安価格を過大評価している/価格の上げ下げは、消費者に不信感をうえつける/1ドルショップの売りは、激安だけではない/価格で戦うには?
ケーススタディ ダラー・ジェネラル:「1ドルに見合う価値を」
 
CHAPTER 4 サービスで市場を支配する
サービスは人がすべて/優れたサービスは、優れた社員から生まれる/消費者が求めていないサービスは、サービスではない/サービスの低下が当たり前の時代/消費者が本当にほしいサービスとは?/サービスと経験価値の関係性/サービスで戦うには?
ケーススタディ スーパークイン:サービスに次ぐサービス
         
CHAPTER 5 アクセスで市場を支配する
アクセスは立地がすべて、ではない/消費者は、「さっと買える」を求めている
心理的なアクセスとはなにか?/アクセスの悪さは、長期的な成長戦略にふさわしいか?/アクセスで戦うには?/規模の大きさは、アクセスにプラスかマイナスか?/立地がモノを言う場合とは
ケーススタディ サークルズ:アクセスこそが商品
         
CHAPTER 6 商品で市場を支配する
消費者は、最高級品を求めていない/ブランドが問われない時代のビジネス
「そこそこの品」でなぜ十分なのか?/消費者に合わせた商品の選定/「商品」の可能性の拡張/商品で戦うには?
ケーススタディ レコードタイム:ファイブ・ウェイ・ポジショニングのビートに合わせて
         
CHAPTER 7 経験価値で市場を支配する
「楽しませさえすればいい」という誤解/消費者は、企業からの敬意を求めている
顧客の気分で利益が変わる/経験価値で戦うには?/消費者から信頼される企業の実態
ケーススタディ1 キャンベル・ビューリー・グループ:本物のアイルランドを体験できる
ケーススタディ2 グルメ・ガレージ:ロックンロールなスーパーマーケット
     
CHAPTER 8 ファイブ・ウェイ・ポジショニングを実践するには?
企業の今とこれからを指し示すツール/見解のズレを生み出す原因/居心地の悪い企業になる原因/経営戦略の変更についての注意点/ファイブ・ウェイ・ポジショニングにおける人材/リーダーの役割とは?

CHAPTER 9 供給プロセスの現実
メーカーの狙いは、消費者まで届くのか?/消費者のニーズをとらえたメーカー/多角化戦略の整理のために/取引先と同じビジョンを描けているか?/チャネル戦略の重要性/インターネットがメーカーに与えた影響

CHAPTER 10 ファイブ・ウェイ・ポジショニングは未来にも通用するのか?
未来は予想できるか?/未来の状況とファイブ・ウェイ・ポジショニング/現時点で未来について断言できること/バーチャルな世界へ:オンラインでのファイブ・ウェイ・ポジショニング/ビジネスの未来予想図/消費者の声が力を持つ時代へ

監修者あとがき

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