病室の「シャボン玉ホリデー」 ハナ肇と過ごした最期の29日間

なべおさみ

ハナ肇となべおさみ、師弟が見つめた「うらやましい死に方」

定価
990円(本体900円+税10%)
ISBN
9784781671222
JANコード
1920195009000
NDC分類
916
発売日
2014年11月7日
判型
文庫判  
製本
ページ数
416ページ
カテゴリー
エンターテインメント
シリーズ
文庫ぎんが堂

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
1993年9月10日、「ハナ肇とクレージーキャッツ」のリーダー・ハナ肇は肝臓癌により逝去した。享年63。壮絶な闘病生活を支えたのは、かつて付人を務めた著者・なべおさみだった。クレージーキャッツの面々、ザ・ピーナッツ、布施明らハナ肇を囲む人々が病室で繰り広げる、可笑しくて哀しいやりとりの数々。そして即興で演じられる「シャボン玉ホリデー」のコント……。師匠の「うらやましい死に方」に寄り添った日々を、克明に綴った一冊。単行本に加筆・修正、花田紀凱の文庫版解説付き。

なべおさみ
1939年東京生まれ。渡辺プロダクションで水原弘や勝新太郎、ハナ肇の付人となる。1964年に日本テレビ系列「シャボン玉ホリデー」でデビューし、一躍スターダムにのし上がり、1968年に山田洋次監督映画「吹けば飛ぶよな男だが」で主演を務めた。渡辺プロ退社後、1978年から「ルックルックこんにちは」において「ドキュメント女ののど自慢」の司会を長年務めた。1991年、いわゆる明大裏口入学事件により、芸能活動を自粛。現在は、舞台や講演活動を中心に活動。著書に『七転八倒少年記』『やくざと芸能と』など。
プロローグ ~私はハナ肇の付人でした~

第一章 おやじの我儘
八月十三日(金)入院一日目 杏林大学病院
八月十四日(土)入院二日目 看病スタート
八月十五日(日)入院三日目 静脈瘤破裂
八月十六日(月)入院四日目 三パーセントの確率
八月十七日(火)入院五日目 トイレに行かせろ
八月十八日(水)入院六日目 テレビが見たい
八月十九日(木)入院七日目 黄疸症状
八月二十日(金)入院八日目 冷たい水
八月二十一日(土)入院九日目 スプーン一杯のお粥

第二章 スターダスト
八月二十二日(日)入院十日目 ハンサム先生
八月二十三日(月)入院十一日目 おやじとジャンボ
八月二十四日(火)入院十二日目 吐血
八月二十五日(水)入院十三日目 勇気
八月二十六日(木)入院十四日目 筆談
八月二十七日(金)入院十五日目 病室のシャボン玉ホリデー
八月二十八日(土)入院十六日目 菩薩のまなざし
八月二十九日(日)入院十七日目 谷啓とクリームパン
八月三十日(月)入院十八日目 蒸しタオルの体拭き

第三章 肉体と魂
八月三十一日(火)入院十九日目 死んでたまるか!
九月一日(水)入院二十日目 ミッドナイト・コンサート
九月二日(木)入院二十一日目 サヨナラ・セレモニー
九月三日(金)入院二十二日目 野性の叫び
九月四日(土)入院二十三日目 奥さんへの言葉
九月五日(日)入院二十四日目 ハゲタカ
九月六日(月)入院二十五日目 嵐の前
九月七日(火)入院二十六日目 異変
九月八日(水)入院二十七日目 最後の朝
九月九日(木)入院二十八日目 別れ
九月十日(金)入院二十九日目 光

エピローグ ~うらやましい死に方~

文庫版あとがき ~ほんとうに~

文庫版解説 花田紀凱

オンライン書店で購入するPaper Books

イースト・プレスの紙の本は全国書店、オンライン書店でお求めいただけます。
※お近くの書店で在庫がない時は、全国の書店カウンターでお取り寄せいただけます。

新刊New Releases

next
prev