ルポ 不機嫌な老人たち

林美保子

「暴走」「老害」「モンスター」……
高齢者はもはや社会にとってリスクでしかないのか?

定価
946円(本体860円+税10%)
ISBN
9784781651262
JANコード
1920230008609
NDC分類
367
発売日
2020年8月12日
判型
新書判  
製本
ページ数
240ページ
カテゴリー
ノンフィクション

詳細Detail

  • 内容紹介
イラつく高齢者

その実態と胸の内



老後は誰にでも必ずやって来る。

プライド、無力感、孤独、機能低下……

これは、未来のあなたの話でもある。





思い描いていた「老後」とは違う現実



定年後は、年金でのんびりとした老後を、というのはもはや過去のこと。長すぎる老後、敬老意識の希薄化、早すぎる技術革新、コミュニティー・家庭の崩壊、経済的不安定……、かつて経験したことのないような急激な社会変化の中で戸惑い、傷つき、苛立つ老人たち。当たり前としてきた価値観がことごとく否定され、「暴走老人」、「困った高齢者」、「わがまま老人」といった言葉で揶揄され、社会問題としてセンセーショナルに取り上げられる、彼らの本当の胸の内とは。その被害と実情を、被害者、専門家、高齢者への丹念な取材から読み解く。



【目次】

はじめに

第一章 従業員を悩ますシルバークレーマーたち ――なぜ、高齢者の客はイラついているのか――

第二章 ネットに呑み込まれる人々 ――デジタルシニアの落とし穴――

第三章 場違いの現役感をまき散らす元管理職たち ――なぜ、普通のお年寄りになれないのか――

第四章 寂しいお年寄りたち ――口をつぐむ男性、しゃべり続ける女性――

第五章 老成しない老人たち ――〝元気〟と〝機能低下〟の狭間で――

終章 長い老後を機嫌よく生きるには

おわりに

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