福岡はすごい

牧野洋

人口増加率、開業率、通勤の利便性、第1位!
福岡市=シリコンバレー?! ハリウッド?!
なぜ「勝ち組」になれたのか

定価
947円(本体861円+税10%)
ISBN
9784781651033
JANコード
1920230008616
NDC分類
318
発売日
2018年6月8日
判型
新書判  
製本
ページ数
224ページ
カテゴリー
政治・社会

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
なぜいま、福岡市なのか。 福岡について、出身者はもちろん、進学や転勤などで一時的に住んだ人も、一様に口をそろえて「住みやすいまちだ」という。その証拠に少子高齢化が進む日本において、福岡市の人口増加率は日本一になっている。「世界で最も住みやすい二十五都市」のランキング上位の常連でもある。 だが、福岡の魅力は住みやすさだけではない。福岡はいま、イノベーションや起業で先頭を走っているうえ、成長するアジアの玄関口も担っている。 著者の牧野氏は、いまの福岡が「数十年前のアメリカ西海岸」に相当するポジションにあると分析する。アメリカ西海岸といえばアップル、グーグル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックのビックファイブが生まれた地である。 自動車産業などの凋落に見舞われたアメリカ経済を西海岸が救ったように、開業率1位「日本の西海岸」福岡が、少子高齢化で「沈みゆく日本」を救うのではないか。 実際に東京、カリフォルニア、福岡に住んだ経験のあるジャーナリストが分析する。

牧野洋(まきの・よう)
1960年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクール修了。日本経済新聞社でニューヨーク特派員や編集委員を歴任し2007年に独立。現在は早稲田大学大学院ジャーリズムスクール非常勤講師。2008~13年はカリフォルニア在住、2013~16年は福岡在住。著書に『米ハフィントン・ポストの衝撃』(アスキー新書)、『共謀者たち』(河野太郎との共著、講談社)、『官報複合体』(講談社)、『不思議の国のM&A』(日本経済新聞出版社)、『最強の投資家バフェット』(日経ビジネス人文庫)、訳書に『ビジョナリーカンパニー4』(日経BP社)、『ランド 世界を支配した研究所』(文藝春秋)などがある。
はじめに
第一章 すごい福岡とすごいアメリカ西海岸
 カリフォルニアから福岡へ移住
 東京よりも魅力的かもしれない
 美しいビーチはカリフォルニア並み?
 共通点①カリフォルニアと福岡は同じ「西海岸」
 共通点②政治・経済中枢機構から離れている

第二章 住みやすさがすごい-人口増加率日本一の秘密
 東京ではありえない家賃と広さ
 クリエイターが集まる理由
 なぜ人口増加率で東京を抜けたのか
 地元愛で圧倒的ナンバーワン
 通勤も通学も世界一便利なコンパクトシティ

第三章 起業家がすごい-日本のシリコンバレー
 東京は「日本のシリコンバレー」にはなれない
 孫正義とホリエモンを輩出する条件
 日本一、産業の伸びしろが大きい福岡
 じつは博多弁だった「ようかい体操第一」
 「起業の街」の原点は、台湾人起業家

第四章 イノベーションがすごい-有機ELとバイオ
 福岡から生まれた有機ELの世界的研究
 サムスンとLGのお墨つき
 世界一の企業に福岡から勝負を挑む
 次世代発光材料をめぐってデッドヒート
 無名ベンチャーに名だたる企業が出資

第五章 都市戦略がすごい-「日本のシアトル」を目指す
 「住みやすさ」をビジネスチャンスに
 史上最年少市長の「スタートアップ都市」宣言
 スタートアップビザで独走状態
 井の中の蛙にはならない
 対福投資を呼び込む「セールスマン市長」

第六章 多様化がすごい-「人種のるつぼ」の可能性
 移民起業家を成長エンジンにする
 九大で博士号を取れたら永住権付与?
 外国人人口の伸び率で全国首位
 三割が外国人の小学校
 運動会はまるでオリンピック

第七章 エンターテイメントがすごい-音楽・映像の拠点
 大物ミュージシャンを輩出する「日本のリバプール」
 井上陽水、松田聖子、椎名林檎らを輩出できた土壌
 井筒屋文化ホールで始まったソーシャルイノベーション
 井上陽水に「暗い歌だねえ。まあ、ヒットせんでしょう」
 武田鉄矢を育てた「反骨の人」


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