下流予備軍

森井じゅん

あなたは本当に“中流”ですか?
日本人の9割を占める、根拠のない“自称中流”のリアルを描く

定価
947円(本体861円+税10%)
ISBN
9784781650890
JANコード
1920230008616
NDC分類
366
発売日
2017年8月8日
判型
新書判  
製本
ページ数
256ページ
カテゴリー
政治・社会
シリーズ
イースト新書

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
かつては「一億総中流」と呼ばれ、自分自身が中流だと考える人がいまだに九割を超える国、日本。しかし高齢化社会を迎え、かつての雇用システムやセーフティネットは崩壊寸前。普通に生きて普通に働き、普通に老後を迎えることが難しくなっているのが現実である。転職や病気、介護、子育てなどの要因により、多くの人が下流に落ちる可能性と共に生きている時代。貧困家庭から這い上がった公認会計士・税理士・ファイナンシャルプランナーの森井じゅんが“不安の時代”の中で自分自身の人生を生き抜く術を解説する。


森井じゅん

1980年生まれ。公認会計士・米国ワシントン州公認会計士・税理士・ファイナンシャルプランナー。高校を中退後、大検を取得。レイクランド大学ジャパンキャンパスを経てネバダ州立リノ大学に留学。留学中はカジノの経理部で日常経理を担当。一女を出産し帰国後、シングルマザーとして子育てをしながら公認会計士資格を取得。2014年に森井会計事務所を開設し、税務申告業務及びコンサル業務を行う傍ら、情報番組へのコメンテーターとしての出演や、女性向けビジネスメディアでの連載など、活動の幅を広げている。
はじめに

第一章 下流予備軍とは何か
中流とは何か
九割が中流なわけがない
数字で見る中流
下流とは何か
ストックとフロー
下流予備軍を生み出す日本社会の状況
日本の現在の状況
日本総貧困化
日本総貧困の理由
合成の誤謬:政策の失敗
デフレを推し進めた政策
大規模小売店が地域経済を支配する
見えない貧困
日本人が下流に転落しやすい理由
不透明な労働市場
不十分なセーフティネット
高コストな住宅費と教育費
同調圧力という国民気質
予備軍から下流へ転落した実例
転落例一 Aさん 埼玉県出身 女性 三六歳
転落例二 Bさん 石川県出身 男性 五五歳
転落例三 Cさん 愛知県出身 女性 四〇歳
転落例四 Dさん 埼玉県出身 男性 四五歳

第二章 日本の雇用システムと下流転落の原因
「正社員」の実態
正社員モデルの誕生
企業と社員の関係性の歪み
海外システムの導入と現在の社員モデル
昭和の良き時代と現在の違い
その「正社員」に価値はあるのか
非正規雇用とは何か
非正規という「身分」
フリーランスの危険性
サービス残業がなくならない理由
正社員の副業・兼業は労働者のためになるか
日本式セーフティネットの不備
セーフティネットの変遷
ハローワークの三つの問題
失業保険が抱える問題
海外の失業保険はどうなっているか
社会保険のセーフティネット
公的扶助のセーフティネット
失業以外の転落パターン
三組に一組が迎える離婚
上がり続ける教育費の負担
住宅購入に潜むリスク
老後の問題は貯金額ではない
自己責任論が弱った人を追い詰める
収入や仕事の悩みからの自殺
生活保護にまつわる誤解
生活保護バッシングを生み出す社会
生活保護以外のセーフティネットの充実を
経済的視点からの下流分析
不合理な選択で現状維持をしてしまう人々
サンクコスト(埋没費用)の罠
損失回避の思考が生む現状維持バイアス
労働市場における「逆選択」

第三章 下流予備軍からの脱出
下流予備軍から抜け出すためには
交渉力を持つ
権利行使の必要性
情報弱者からの卒業
「家族離脱権」を行使する
一つの社会に依存しない生き方
労働市場・雇用システムに対する提言
Decent Workという考え方
新卒一括採用からの脱却
解雇規制制度の見直し
金銭解決の法整備を

第四章 下流から中流へ
下流から中流へ這い上がった実体験
なぜ私がこの本を書くのか
貧乏な母子家庭で育って
私にとってのターニングポイント
これまでの人生から学んだ五つのこと

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