SEALDsと東アジア若者デモってなんだ!

福島香織

若者はなぜ、荒野をめざすのか
台湾の若者たちによる「ひまわり革命」は命懸けで「中国にNO!」を突き付け、ついに政権交代を成し遂げた。
SEALDsは日本社会を変えうるか?

定価
980円(本体907円+税8%)
ISBN
9784781650623
JANコード
192023000971
NDC分類
309
発売日
2016年2月8日
判型
新書判  
製本
ページ数
304ページ
カテゴリー
政治・社会
シリーズ
イースト新書

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次

安保法制の是非に揺れた二〇一五年秋、一躍注目を浴びた明治学院大学生・奥田愛基率いる学生デモ団体「SEALDs」の本質と運動体としての脆弱さ、それ故に受け入られた社会変革の可能性は、ひと夏のメディアの消費材に終わるか、否か。己の人生を擲っても巨大な中国共産党権力と闘い、成果をあげた台湾の「ひまわり革命」。植民地化に異議を唱える香港「雨傘革命」のリーダー無き戦略性。中国問題に健筆をふるうジャーナリスト福島香織が東アジア若者デモの深層を現地取材!

その構造問題を浮き彫りにする国際政治レポート!



福島香織(ふくしま・かおり)ジャーナリスト

1967年奈良市生まれ。大阪大学文学部卒業後、産経新聞社に入社。大阪文化部などを経て、1998年上海・復旦大学に語学留学。2001年から産経新聞香港支局長に赴任、2002年中国総局特派員として北京に駐在。2008年秋、帰国後は東京政治部で麻生政権を取材。2009年11月末に産経新聞社を退職し、以降、フリージャーナリストとして中国問題分野で健筆をふるう。主な著書に、「潜入ルポ 中国の女』(文藝春秋)、『現代中国悪女列伝』(文春新書)、『中国「反日デモ」の深層』(扶桑社新書)、『中国複合汚染の正体』(扶桑社)、『本当は日本が大好きな中国人』(朝日新書)、『権力闘争がかわれば中国がわかる』(さくら舎)等多数ある。日経ビジネスオンラインで「中国新聞趣聞~チャイナゴシップス」、月刊「WiLL」誌上で「現代中国物語」を連載中。TBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ」火曜ニュースクリップに隔週出演中。

はじめに

 序章 SEALDsってなんだ?
東アジアで異質な日本の若者デモ
なぜか熱い視線を注がれるSEALDs
奥田愛基という個性
SEALDsのオシャレ感
保守系若者評論家から見たSEALDs
─実は単純な〝意識高い系〟じゃない
反米、反T‌P‌P、反安倍
SEALDsに日本を変える力はない
実は愛国的な奥田愛基
SEALDs以外の若者デモ
動揺層を取り込めなった若者デモの〝感じ悪さ〟
成果があった反原発デモ

第一章 ひまわり学生運動の衝撃
中国の植民地になるのは嫌なのよ
「ひまわり学運」の背景
サービス貿易協定の不公平
九月政争と王金平との確執
偶然が重なって成功した立法院占拠
行政院突入の誤算
完璧なる兵站
リーダーたちの素顔
運動の幕引きは王金平が行った
ひまわり学運その後─台湾の潮目を変えた台湾統一地方選挙
ひまわり学運が与えた影響─馬英九離れ
中国の狼狽と意義のない馬習トップ会談
米国も蔡英文推しに切り替わる─民進党への政権交代へ
成功体験しかない台湾の学生運動

第二章 香港「雨傘革命」は香港の危機を救えるか
雨傘で催涙弾に抵抗
リーダー不在の大規模運動
真の普通選挙とは何か
雨傘リーダーたちの横顔
運動内の微妙な対立
一体化していない強さ
「反オキュパイ市民」の登場
雨傘革命の最後
ひそやかに続く中国への抵抗の意志
雨傘革命は負けたのか
中国と香港の新たな緊張関係の幕開けか

第三章 中国の若者の政治意識の限界と可能性
人権・民主化デモの主流は今も天安門事件世代
文革も天安門事件も知らない九〇后
天安門の記憶
反日デモに参加した若者たち
為政者による若者利用の伝統
中国式ジャスミン革命と九〇后の乱
若者が呼びかける反環境汚染デモ
若者が主導するストライキ多発
習近平の知識人狩りと若者のコントロール強化3
若者はネットでゆるく戦う

第四章 東アジア情勢と若者デモ
韓国左派デモは若者デモではない
激変してきた東アジア情勢
香港「雨傘革命」の女神から見た日本の若者デモ
絶対平和主義は古い
若者デモのゆくえ

あとがき

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