小泉純一郎・進次郎秘録

大下英治

小泉家四代にわたる「血と骨」。「心に墨を入れた」革命政治家の深層!
「オレの最後の仕事は、反原発だ! これに尽きる」 小泉純一郎
「オヤジがやらなかったことを、わたしはする」 小泉進次郎

定価
998円(本体907円+税10%)
ISBN
9784781650524
JANコード
1920230009071
NDC分類
312
発売日
2015年6月8日
判型
新書判  
製本
ページ数
416ページ
カテゴリー
ノンフィクション
シリーズ
イースト新書

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
「小泉純一郎はある時に化けた。進次郎は最初から化けている」。
小泉構造改革とは何であったのか――。さまざまな論考が小泉政権当時から現在まである。その評価は歴史がなす。間違いなく言えることは、「郵政解散」に象徴される小泉純一郎総理の決然とした態度は、国民大衆が熱狂し望んだ絶対的宰相の姿である。現在、安倍政権に異議をなす「原発ゼロ」を生涯最後の仕事と意気軒昂に活動する小泉純一郎が触発されたのは、3・11後に精力的に毎月欠かさず被災地を訪れ、現場の声を復興策に盛り込もうとする次男・進次郎の政治家としての姿からではなかったのか。政界総力取材から浮き彫りにする小泉革命の深層。

大下英治(おおした・えいじ)
1944 年広島県に生まれる。1 歳のとき被爆。父を失う。苦学の末、広島大学文学部仏文学科を卒業。大宅壮一マスコミ塾第七期生。1970年、『週刊文春』特派記者いわゆる“トップ屋”として活躍。圧倒的な取材力から数々のスクープをものにする。月刊『文藝春秋』に発表した『三越の女帝・竹久みちの野望と金脈』が大反響を呼び、三越・岡田社長退陣のきっかけとなった。1983年、『週刊文春』を離れ、作家として独立。政治、経済、芸能、闇社会まで幅広いジャンルにわたり旺盛な執筆活動を続ける。『小説電通』でデビュー後、『実録 田中角栄と鉄の軍団』、『美空ひばり 時代を歌う 』、『小沢一郎の最終戦争』、『昭和闇の支配者』〈全六巻〉、自叙伝『トップ屋魂』、『悲しき歌姫 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾』(イースト・プレス刊)、『田中角栄秘録』、『児玉誉士夫闇秘』、『日本共産党の深層』、『公明党の深層』、『内閣官房長官秘録』、『孫正義秘録』(以上、イースト新書)等、著書は400冊以上に及ぶ。
はじめに

第一章 小泉純一郎と「原発ゼロ」
小泉進次郎と福島
降り積もる深雪に耐えて
〝原発安全神話〟三つの噓
原発コストの虚妄
千年、万年後の人間にどう伝えるか
「汚染水はコントロールされている」とよく言えるな
食料の輸入超過を「国家の損失」とは誰も言わない
「原発ゼロ」でやっていける
政治が決断すればできる
前例なき環境には前例なき教育を
心臓まで奪われることはない
本当は故郷に帰りたい

第二章 小泉家四代にわたる〝血と骨〟
入れ墨大臣・小泉又次郎の青春
郵政民営化闘士の原型
「帰って来い」──大臣の娘の駆け落ち
故郷・鹿児島に尽くした小泉純也
祖父・又次郎、父・純也の教え
織田信長と小泉純一郎
父の遺言
初当選への道程
大蔵でないとやらないよ
離婚を公言
初入閣
総裁選、初出馬
反経世会
永田町「変人中の変人」
「おれは心に墨を入れたよ」
「青木さんと週に一回会ってくれ」
「加藤の乱」と小泉森派会長

第三章 小泉政権とは信長政権である
小泉現象
自民党=経世会をぶっ壊す──総理総裁就任
一朝、事あらば
小泉人事
「チーム小泉」と官邸主導
具体的に何をやるかを書け!
差をつけるのはおかしい
控訴せず──総理の決断
「やっぱり、『骨太の方針』と経済財政諮問会議だな」
人の悪口を決して言わない
「チーム小泉」の情報管理
田中眞紀子外相更迭
郵政族のドン野中広務引退と〝毒饅頭〟発言
日朝交渉──電撃的北朝鮮訪問
再訪朝批判
孤独に耐える月──池田大作と公明党
小泉構造改革の一矢──道路公団にメス
「竹中を辞めさせろ」の大合唱に抗して
非情の決意──信長と小泉
郵政解散──殺されたっていい
死のうは一定──女性刺客、全員当選
おれの意見だ。何が悪い!
郵政選挙──小泉の執念
喧嘩上手
八月一五日靖国参拝
退陣後
飯島勲、男の引き際

第四章 小泉進次郎秘録
政界引退と進次郎後継指名
進次郎の苦悩
逆風の「政権交代」選挙で初当選
小泉進次郎と野球
英会話への覚醒
国民の力
良き日本人であることが国際人
いい意味で、自民党に裏切られた
同期の桜と父・小泉純一郎
石破茂の小泉進次郎観
政治家の武器は言葉
進次郎の地元愛
自民党青年局長
進次郎と福島
米国人脈
態度で示す
三党合意破棄を主張
自民党総裁選─石破支持を明かす
「客寄せパンダとよく言われます」
カレー懇
横須賀市長選敗北
臨機応変にどう答えるか
発言の重み
平等に接する
ネットは心の奥に留まるか?
結婚問題
霞が関情報と海外人脈
総理へのハードル

第五章 小泉・細川連合「都知事選」決起の深層
3・11と小泉純一郎
電撃的「原発ゼロ」会見 
「福島のみなさんはそうは思っていないでしょうね」
「都知事選」決起
細川元総理が語る、小泉純一郎
細川元総理「都知事選」直前インタビュー
不条理に怒りを

第六章 小泉政権と安倍政権の位相──政界の重鎮直撃
世耕官房副長官が語る、小泉政権と安倍政権の相違
キーマン・菅官房長官
安倍長期政権九年説
安倍政権のアキレス腱
小沢一郎が語る、安倍政権と日本政治史
小沢一郎が語る、極秘北方領土返還交渉
横須賀から気仙沼へ──進次郎の3・11
アマノミクス
進次郎が取り組む「地方創生」の本質
官僚主義はどこがダメですか?
小泉進次郎総理待望論
小泉の血が燃える時

あとがき

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