日本経済はどこで間違えたか

菊池哲郎

消費増税で借金1,000兆円は消せない。
平成ニッポン経済史!

定価
946円(本体860円+税10%)
ISBN
9784781650258
JANコード
1920230008609
NDC分類
332
発売日
2014年2月7日
判型
新書判  
製本
ページ数
248ページ
カテゴリー
政治・社会
シリーズ
イースト新書

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
バブル華やかなりし1980年代末、一時は世界一の経済大国にまで上り詰めながら、その後“失われた20年”と称される長い衰退の時を経て、ついに借金1,000兆円を背負うに至った日本。いったいこの国は、どこで間違え、何を失ったのか? バブル崩壊、金融危機、構造改革、デフレ不況、アベノミクス……。この栄光と没落の30年間を、国債発行拡大の歴史を中心に辿り直す。毎日新聞経済部長、論説委員長、主筆などを歴任して財政の現場を知り尽くした著者が、借金王国日本の全く新しい解釈を展開する、失敗の平成経済史!

菊池哲郎
1948年福島県生まれ。1971年、東京大学法学部卒業後毎日新聞社入社。東京本社経済部、ロンドン特派員などを経て、経済部長、論説委員長、常務取締役主筆などを歴任。その間、政府税調委員、NHK中央番組審議会委員なども務める。毎日新聞社特別顧問、経済同友会会員など経て、現在国際医療福祉大学教授。著書に『常識の壁』(中公新書ラクレ)、『楽しく暮らすための経済学』(新潮OH!文庫)、『日本には日本の経済がある―アメリカだけが正しいのではない!』(カッパ・ブックス)など。
はじめに

第一章 サミットから始まった日本の盛衰
 世界を動かす見えない力
 アベノミクスを批判するしか能がないマスコミの罪
 石油危機が呼び水となった資本主義世界の命運をかけた真剣勝負 他

第二章 綱渡りで運営される日本国の現実
 赤字国債発行に悩んだ太平正芳氏
 「財政当局の言いなり」は本当か?
 財政の窮状に関心がない霞が関 他

第三章 バブル崩壊と国債大増発
 赤字を拡大させた歴代首相の財政理解度
 いつの間にかなくなった財政当局の政策決定機能
 同時代にしか分からない「バブった人たち」の心理状況 他

第四章 テロと大震災と金融大再編
 世界を震撼させたオウム真理教
 阪神大震災で露見したメディアの異常性
 大震災の影で進行していた金融機関破綻 他

第五章 借金一〇〇〇兆円への道
 橋本改革と小泉改革
 橋本六大改革の挫折が促進した借金体質
 銀行潰しになってしまった金融ビックバン 他

第六章 小泉後遺症がもたらしたもの
 中国に追い抜かれた日本
 なぜ中国経済は世界で台頭できたのか?
 小泉政治最大の失敗 他

第七章 日本経済のスリリングな挑戦
 日本の政権に正当性はあるか?
 国債発行を削り込む手段はない
 すべての原因は「選挙のやりすぎ」 他

おわりに

付録 平成政治経済重要事項年表

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