ケネディ家の呪い

越智道雄

華麗なる一族に流れる悲劇の血脈!
アメリカが愛した家族の半世紀。

定価
1,012円(本体920円+税10%)
ISBN
9784781650203
JANコード
1920230009200
NDC分類
288
発売日
2013年11月22日
判型
新書判  
製本
ページ数
288ページ
カテゴリー
政治・社会
シリーズ
イースト新書

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
米国オバマ大統領は、故ジョン・F・ケネディ大統領の遺児、キャロラインを駐日大使に指名した。アメリカ屈指の名門家系のヒロインが、ついに政治の表舞台に立つことになる。“王朝”と称されるほどの栄光の代償として、ケネディ家は数々の悲劇に翻弄されてきた。凶弾に倒れた大統領をはじめとして、暗殺二件、飛行機事故死三件、関わった殺人事件一件―。一族にかけられた「呪い」に抗いながら、彼女はいかに父の名を継ぐ覚悟を固めていったか? 今なお絶大な人気を誇るケネディ大統領と、その最後の遺児をめぐる挿話を参照しながら、ケネディ家の興亡と、そこに象徴されるアメリカ現代史の光と影を、英米政治・文化研究の第一人者が映し出していく。

越智道雄(おちみちお)
1936年、愛媛県今治市生まれ。広島大学大学院文学研究科博士単位取得退学。玉川大学文学部英文科助教授、明治大学商学部教授などを経て、現在は著述、翻訳に専念。明治大学名誉教授。文化多元主義・宗教・ポップカルチャーなどの視点から、現代アメリカ及びイギリス、英語圏新世界諸国を研究している。主な著書に、『ワスプ(WASP)』(中公新書)、『ブッシュ家とケネディ家』(朝日選書)、『アメリカン・エスタブリッシュメント』(NTT出版)、『オバマ・ショック』(共著/集英社新書)などがある。
はじめに

序章 ケネディ家からの大使
 半世紀を超えて
 ケネディ家と日本
 早稲田でのロバート・ケネディ 他

第一章 JFKの遺産――パワー・プレイとしての政治
 最初の駐日アメリカ女性大使
 キャロライン、序盤の指し手をしくじる
 政治活動への不安 他

第二章 失われたキャメロット――宮廷のステイタス・ゲイム
 「道場」としての社交界
 「因縁の相手」ニクスンの品定め
 なぜケネディ夫妻は「宮廷」を必要としたか? 他

第三章 スイート・キャロライン――父の窮地を救ったおさなご
 乗馬服姿の女の子
 上流階級の「気取り」を支える乗馬
 アメリカ人の情緒を貫いて流れる歌 他

第四章 呪われた一族――刃の上を歩く勇気
 墜落した者たち
 「あなたのダッドは、天国へ行ったのよ」
 一族に取り憑いた「ブラックホール型目まい」 他

第五章 王朝の婿――ケネディ家に選ばれた男の矜持
 「重心」の機能を果たす夫
 実母と夫をめぐるキャロラインの選択
 なぜケネディ家の女性はユダヤ系を夫に選ぶのか? 他

第六章 第四世代という希望――「キャロラインの息子」が背負う期待
 オバマを勝たせた「ミレニアルズ」
 恐れられたケネディ一族のアメリカ政治壟断
 ケネディ一族も世間も抱いた陰謀説 他

第七章 呪いからの脱出――娘たちが孕む未来
 グランド・ジャッキーの終の棲家
 女優として、演出家として
 一族の中で評価の高いローズ 他

終章 日米のニュー・フロンティア
 印画紙としてのキャロライン
 遺産管理人の座標軸
 バーバラ・ブッシュが示した手本 他

おわりに
主要参考文献

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