田中角栄秘録

大下英治

どえらい大仕事を果たすには、大将の懐に飛び込んで、キンタマを握ることだ。
そうすれば、取り巻きどもが一目も二目も置く。
足軽ばかり相手にしていれば、それで一生が終わる。 田中角栄

定価
1,012円(本体920円+税10%)
ISBN
9784781650081
JANコード
1920230009200
NDC分類
312
発売日
2013年7月8日
判型
新書判  
製本
ページ数
312ページ
カテゴリー
政治・社会

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
「借りた金は忘れるな。貸した金は忘れろ」、「人は実感したものを信用する」、「権力の中枢は空洞だ」等数々の名言を残した田中角栄。

角栄とは何者だったのか。戦後日本の象徴。
鉄の結束を誇った「田中軍団」を作り上げた宰相。
さらにはロッキード事件後も「闇将軍」として威力をふるった権力の源泉はどこにあったのか。

盟友大平正芳、ライバル福田赳夫、竹下登、金丸信、小沢一郎、羽田孜、石破茂といったその後、一世を風靡する数多くの側近たちの証言をもとに昭和の巨魁・田中角栄の実像に迫る。<角栄の強烈な名言>も収録!
はじめに

序章 田中角栄情は武器なり
角栄と石破親子の接点
エリート官僚を籠絡させる〝角栄の涙”
何が銀行だ!君が出るんだ!
石破出馬へ―角栄の助言

第一章 越山田中角栄の戦後
不惑まで、やることをやって死ぬ
刎頸の友
角栄、一生の借り
目白詣で
盟友大平正芳
女王との出会い
同じ雪に苦しむ1
遠慮せず持ってこい
角栄V‌S読売のドン
“指導料”の効果

第二章 上昇気流
出しゃばると叩かれるぞ
ケンカ太郎V‌S「軽量三役」
同郷秘書が見た、蔵相田中角栄
究極の人心収攬術
男の約束
渡した金に睨みをきかせる
心の旅路
オヤジのためなら何でもやる
最上のもてなし―角栄の天性

第三章 権力の階段
角栄にとっての小沢一郎
金は渡し方を間違うと死に金になる
おまえの恩返しなんていらん!
幹事長・角栄
小沢を寵愛
女中や下足番を大事にしろ
秘書の諫言
参議院の壁、重宗王国
「蔵相のイス」を口説き文句に
福田への嫌悪感
橋本登美三郎を抱きこめ!
青木一男は日本政界の宝だ
佐藤栄作と距離を置こう
列島改造
日米繊維交渉
決起集会
竹下も動き出す
大角連合
田中支持へ─おまえは破門だ!
金丸の気魄
一〇票、大平にまわせ

第四章 栄光と挫折─その死
一五六票!
小佐野が総裁選に使った六〇億
決死の日中友好
小沢一郎の結婚
田中批判に耐える
退陣
角栄逮捕
オヤジを馬鹿にしおって……
ロッキード選挙
傍聴し続けたのは、小沢ただ一人
大平死す
今回は中曾根で行く
角栄の哀しみ
竹下、創政会旗上げの衝撃
喰うか喰われるかだ
おれの子飼いを
角栄倒れる
田中支配が終わった日
田中角栄死す
田中学校

写真提供:毎日新聞社

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