日本一長く服役した男

NHK取材班 杉本宙矢・木村隆太

男は何故、61年も服役しなければならなかったのか。
更生と刑罰をめぐる、密着ドキュメンタリー。

定価
1,980円(本体1,800円+税10%)
ISBN
9784781622163
JANコード
1920036018000
NDC分類
916
発売日
2023年6月19日
判型
四六判  
製本
ページ数
336ページ
カテゴリー
ノンフィクション

詳細Detail

  • 内容紹介

男は何故、61年も服役しなければならなかったのか。

更生と刑罰をめぐる、密着ドキュメンタリー。


令和元年秋、1人の無期懲役囚が熊本刑務所から仮釈放された。

「日本最長」61年間の服役期間を経て出所したのは、80代のやせ細った男。

出所後も刑務所での振る舞いが体に染みつき、離れないでいた。

男はかつてどんな罪を犯し、その罪にどう向き合ってきたのか?


一地方放送局の記者2人とディレクター1人の取材班は、男に密着取材を行った。

更生の物語を期待し、取材を進めるものの、一向に態度が変わらない男。

それでも彼らは、この謎めいた男がなぜ服役し、どう罪と向き合ったのか

伝えることをあきらめなかった。

取材班が一丸となって、各々の巧みな取材手法を使い分け、番組制作を進めていった。


度々の全国放送が見送られつつも、

いよいよ放送前日となったある日、取材班に衝撃的な連絡が入った。

その時、彼らがとった行動とは──


「更生」とは。「贖罪」とは。そして「報道」とは。

3年にわたる取材の全記録。



【目次】

はじめに

第1章 その男との出会い

第2章 偶然か、必然か 取材班結成秘話

第3章 プリゾニゼーションの現実

第4章 裁判記録、その入手までの長い道のり

第5章 日本一長く服役した男“誕生”の秘密

第6章 彼は「ありがとう」と唱え続けた

第7章 刑務官たちの告白 無期懲役囚と社会復帰の理想

第8章 遺族はいま 母との思い出を辿って

第9章 もう一度、問いかけることができたなら

終章 〈鏡〉としての日本一長く服役した男

おわりに

注・参考文献


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