ディエゴを探して
マラドーナは神様なんかじゃない。
- 定価
- 1,870円(本体1,700円+税10%)
- ISBN
- 9784781619965
- JANコード
- 1920075017002
- NDC分類
- 783
- 発売日
- 2021年7月19日
- 判型
- 四六判
- 製本
- 上
- ページ数
- 224ページ
- カテゴリー
-
趣味・実用
詳細Detail
- 内容紹介
「サッカー本大賞2022」大賞受賞!
マラドーナは神様なんかじゃない。
アルヘンティノス・ジュニオルス時代──
まだ「神」と呼ばれる前の7年間。
マラドーナに魅せられて1989年にブエノスアイレスに移り住んだジャーナリストが描く、
知られざる世界的スーパースターの素顔。
恩師、幼馴染み、チームメイト、パーソナルトレーナー、ファンなどへの取材から
「人間ディエゴ」の実像を浮き彫りにする。
マラドーナにはどうしても「悪童」というイメージがつきまとう。
「サッカー選手としては素晴らしいが、人間としては……」という意見を抱く人が多いのも当然だろう。
だが、アルゼンチンでマラドーナをよく知る人たちの考えはまったく逆だ。
「サッカー選手としても素晴らしかったが、それよりも人として最高だった」と言い切る。
モウリーニョが言うように、寛大で、気立のいい人だった。
常に弱い者の味方で、困っている人を助けるためなら後先考えず即行動に移す男だった。
(本文より)
[もくじ]
プロローグ 2度目の旅
光り輝く星の下
第1部 「マラドーナ」以前のディエゴ
「小さな玉ねぎ軍団」に魅せられて
運命を変えた幼馴染
内気な少年が見せた奇跡
無敵のカテゴリア60
ロス・セボジータスの誕生
モヌメンタルを沈黙に陥れたゴラッソ
天才の脳
「カピタルの10番を見たか?」
ふたつの過ち
「ここの土を持って帰ってもいいか?」
「裏切り者」に盗まれた神童
第2部 みんなのディエゴ
「ディエゴ」は誰のもの?
1枚の写真
金網越しのヒーロー
ラスカーノ通り2257番地の思い出
「真っ赤なフェラーリの夢を見た」
「マラ」と「ドーナ」に託した反逆の精神
俺の足は君のもの
ボケンセを救ったTシャツ
「この子には手を出すな!」
第3部 ディエゴは神なんかじゃない
母国の代弁者か、最も人間に近い神か?
「マラドーナなんか糞食らえ!」
美しき頭脳のリーダー
ディエゴは神なんかじゃない
「このユニフォーム、まだ欲しいかい?」
灰色の人生を捨てて
エピローグ いつも心に「13歳のディエゴ」がいた
[著者プロフィール]
藤坂ガルシア千鶴(ふじさか・がるしあ・ちづる)
ライター、コラムニスト、翻訳家。1968年10月31日生まれ。清泉女子大学英語短期課程卒業。89年からアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに暮らす。78年W杯でサッカーに魅せられ、同大会で優勝したアルゼンチンに興味を抱き、その後マラドーナへの強い憧れからアルゼンチン行きを決意。大学在学中から「サッカーダイジェスト」誌にアルゼンチンサッカーの記事を寄稿し、その後30年以上にわたってスポーツ紙や専門誌に南米サッカーの情報を送り続けている。著書に『マラドーナ 新たなる闘い』(河出書房新社)、『ストライカーのつくり方』(講談社現代新書)、『キャプテン・メッシの挑戦』(朝日新聞出版)、訳書に『マラドーナ自伝』(幻冬舎)がある。
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