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老後をリッチにする家じまい　一戸建て、売り逃したら負動産

長谷川裕雅著

「空き家」「重税」「相続争い」の元凶を処分して
豊かなセカンドライフを手に入れる秘策！
なぜ一戸建ては不利なのか？

定価: 1,540円（本体1,400円＋税10%）

ISBN: 9784781615974

NDC分類: 365

発売日: 2017年10月13日

判型: 四六判

製本: 並

ページ数: 208ページ

カテゴリー: 政治・社会

詳細Detail

内容紹介
目次

「マイホーム時代」は完全に終わった
低金利でも若い世代はマイホームを購入しない。各種アンケートでも「将来的にマイホームを購入したい」という人が大幅に減少している。こうなると、高齢者にとってはもちろん、その予備軍にとっても、できるだけ早いうちに一戸建て住宅を処分＝「家じまい」して、税務面で優遇されるマンションやサ高住への住み替えをした方が、老後に備えた賢明な生き方である。一戸建ては買い主が現れにくい以上、残された猶予はない。
「家じまい」を決断することは、簡単ではない。給与の大部分を投じたマイホームで、子育てをし、家庭を築いてきた。変化を嫌う高齢者には、大変な勇気が必要であろう。しかし、「家じまい」は決して、後ろ向きなものではない。むしろ、幸せなセカンドライフを築くために必要な準備である。「家じまい」は、老後の資金調達の手段である。

長谷川裕雅（はせがわ・ひろまさ）
nagatacho group代表　弁護士・税理士
早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。夜討ち朝駆けで多数の事件を取材。現在は弁護士と税理士の両資格を保有し、国会議事堂隣に事務所を構える。不動産・相続・税務問題を総合的に解決できる数少ない専門家として、多くの相談者から絶大な信頼を得ている。主な著者に、相続関連書籍のなかでは異例のベストセラーとなった『磯野家の相続』（すばる舎）を筆頭に、『磯野家の相続税』、『磯野家の相続リタ～ンず』（いずれも、すばる舎）、『モメない相続』（朝日新書）、『磯野家の相続入門節税は「花沢不動産」にきけ！』（中公新書ラクレ）、『家庭内ドロボー相続でバレる大問題』（光文社新書）などがある。

はじめに　

第１章　幸せな老後の条件とは？

１．「幸せな老後」の基盤は「健康寿命」にあり　
２．老後の住環境に必要な３ポイント　
（１）外出がストレスにならない立地環境　
（２）老後に可能な日常家事能力に合わせた住まいづくり　
（３）安心安全な住環境　
３．金銭トラブルを抱えない　

第２章　「一戸建て地獄」という現実

夢のマイホームが「一戸建て地獄」に　
【ケース①】子どもが独立して夫婦二人だけ、老老介護に　
バリアフリー化とコンパクト化の必要性　
コラム①　介護疲れで…悲劇に　
【ケース②】売却して老人ホームへと思ったが買い叩かれる　
【ケース③】一戸建てで起こる孤独死・看取る人さえいない　
【ケース④】ご近所トラブル──隣家の旦那が怒鳴り込んでくる　
コラム②　世田谷立てこもり事件　
【ケース⑤】エアコンをつけずに熱中症で死亡した三姉妹　
コラム③　リフォーム詐欺「気づいたら６０００万円」　
コラム④　表札に不審な記号があったら要注意　
【ケース⑥】相続が「争続」に！　親子・兄弟間で大もめ　

第３章　賢い「家じまい」の仕方

１．「家じまい」から始まるセカンドライフへの準備　
２．「家じまい」（住み替え）の難しさ　
３．売却と購入を並行して進める　
（１）不動産会社との媒介契約　
（２）不動産会社を通しての売却　
（３）売却（住み替え）の手順　
コラム⑤　売却時に有利？　地盤調査と土壌汚染調査　
４．売却時に必要なコスト・税金　
５．仲介業者の選び方　
６．仲介業者を代えたい　
７．媒介契約でよくあるトラブル事例　
（１）専任媒介契約中に親戚が買いたいと言ってきた　
（２）買主のローン審査落ちでキャンセルされたら、仲介手数料を請求された　
第４章　快適な「住み替え先」の見つけ方

１．マンションに住むメリット　
２．マンションの選び方、見分け方のポイント　
３．新築か中古か築年数以外にも違いが多い　
４．管理会社の管理の質もチェック　
５．大規模か小規模か　
６．管理会社によるサービスの充実　
７．購入時に必要な諸費用と税金　
８．マンション購入のステップ　
コラム⑥　損害保険もチェック　
９．高齢者住宅も動けるうちに見ておこう　
（１）有料老人ホーム　
（２）様々なサービスが受けられるサ高住　
（３）シニア向け分譲マンション　
コラム⑦　高齢者住宅の基本Ｑ＆Ａ　

第５章　どうしたらよい？「身じまい」

１．カーシェアリング　
（１）自動車の重要性　
（２）一度試してみることが重要　
２．訪問介護サービス　
３．生命保険を活用した相続対策　
（１）〝争続〟対策　
（２）相続税対策　
（３）相続放棄しても受け取れる　
４．遺言の作成　
（１）今すぐ確認！　もめるパターン11例　
（２）遺言でやってはいけないこと、やるべきこと　
（３）将来の争いを避けるために今すぐやるべきこと　
５．葬儀・お墓　
（１）葬儀の種類　
（２）葬儀社の選び方　
（３）墓じたく　
（４）永代供養墓とは　
（５）散骨も大変　
（６）墓石にも個性がある　
コラム⑧　デザイン墓　
（７）お墓選びの注意点　
（８）契約の流れ　
（９）葬儀・お墓に関するトラブル　
（10）葬儀・お墓の費用の準備　
６．遺品整理　

第６章　法的観点から見た「家じまい」

１．法律面からも「家じまい」は必要　
２．遺産分割時に分割しやすくなる　
（１）不動産は生活の基盤、人生が決まる　
（２）東京一極集中の結果、実家の不動産はお荷物に　
（３）個性満載の結果、売りにくく貸しにくく、相続されにくい　
（４）もらいたくない、売るに売れない　
（５）実家不動産の共有を回避せよ　
３．マンションに買い替えた方が相続税で有利　
（１）本当に使えるのか？　小規模宅地等の特例　
（２）マンションなら節税効果が即確定　

おわりに　