極限状態の心理学 無人島で人はどんな行動に出るのか?
トンデモ行動のウラにある心のヤミ
- 定価
- 524円(本体476円+税10%)
- ISBN
- 9784781603414
- NDC分類
- 145
- 発売日
- 2010年3月25日
- 判型
- B6判
- 製本
- 並
- カテゴリー
-
趣味・実用
詳細Detail
- 内容紹介
- 目次
大震災、遭難、戦争…
追いつめられた人は、本性をムキ出しにする!
一線を越えてしまった人間の深層心理に迫る!!
はじめに
第1章 崖っぷちの行動心理
極限時に働く人間の本能
◎ 漂流
人間関係がカギになる無人島での極限生活
CASE 1 龍睡丸の漂流
無人島で仲よく暮らす明治時代の日本男児16人
CASE 2 アナタハンの女王事件
ひとりの女性をめぐって男たちは殺し合った
◎ 戦争
常に発狂寸前の状態にある死と隣り合わせの兵士たち
CASE 1 ベトナム・ソンミ村虐殺事件
恐怖に怯え続けた兵士が村人504人を虐殺する
CASE 2 日本軍・731部隊の人体実験
誰ひとり、裁かれなかった人類史上、最悪の人体実験
◎ 災害
“火事場のクソ力”は人間の緊急対応モード
CASE 1 ニカラグア・マナグア大地震
ユートピアから地獄へ地獄から新たな社会へ
CASE 2 阪神・淡路大震災
未曾有の震災が生んだ損得を考えない行動
◎ 遭難
遭難者に残された食糧は仲間の遺体だけだった
CASE 1 ダナー隊遭難事故
カニバリズムによって精神の死を迎えた人々
CASE 2 アンデスの聖餐
人々は仲間の遺言を聞いてカニバリズムを正当化した
◎ 海難事故
狭い空間に迫る危険に助け合いを始める人々
CASE 1 タイタニック号沈没
“不沈船”タイタニックが沈むことを信じない人々
CASE 2 洞爺丸沈没事故
自分の命の代わりに人々を助けた宣教師たち
◎ 社会的落ちこぼれ
“ひとりテロ”を起こす追いつめられた人間たち
CASE 1 永山則夫連続射殺事件
貧困とネグレクトによって殺人鬼となった男の懺悔
CASE 2 秋葉原無差別殺傷事件
社会から排除された男は秋葉原の街を暴走した
◎ 監禁・監獄
監禁状態が生み出す人間の狂気と尊厳
CASE 1 アウシュビッツ強制収容所
人類最大の負の遺産で神の愛を信じ続けた男
CASE 2 北九州監禁殺人事件
絶え間ない通電と罪悪感 一室で家族と家族が殺し合う
◎ 死別
感情を素直に表現して死別の悲しみを克服する
CASE 1 ふたりの名優の肉親との死別
肉親の遺骨を食べた勝新太郎と高倉健
CASE 2 松本サリン事件冤罪被害者
逆境に絶え続けて人生を豊かにした
◎ 情報錯綜
火がなくても煙は立つ情報が先走るデマの正体
CASE 1 ラジオドラマ『宇宙戦争』
「火星人襲来」のドラマで100万人がパニックに陥る
CASE 2 スカッドミサイル攻撃
恐怖をあおる情報が人を死へと追い込んだ
第2章 恐怖心が生み出す
奇妙な現象
極限状態で起こる心理的現象
◎ ストックホルム症候群
恐怖の人質体験をした人は犯人のことを好きになる?
CASE 1 パトリシア・ハースト事件
誘拐されたパトリシアが銀行強盗として姿を現した
CASE 2 新潟少女監禁事件
監禁という異常な状況が日常生活へとすり代わる
◎ リマ症候群
犯人が被害者を慕う逆・ストックホルム症候群
◎ リスキーシフト現象
あり得ない行動や言動を実行させてしまう集団心理
CASE 1 キューバ危機
核戦争勃発を招きかけたアメリカ「恐怖の7日間」
CASE 2 自殺サイト
自殺サイト上の呼びかけで見知らぬ人と死にゆく人々
CASE 3 NOVAの経営破綻
リーダーである社長に取締役は誰も意見できず
◎ 凍りつき症候群
生命の危機に直面したとき人間の体は金縛りにあう
◎ 極限状態が起こすPTSD
恐怖はその場限りでなくその後の人生をも苦しめる
CASE 地下鉄サリン事件ほか
事件から10数年が経った今でも脳裏に蘇る地獄絵図
第3章 パニックを呼ぶ
集団心理
パニックとは何か?
◎「パニック」の語源
ギリシャ神話に登場する昼寝好きの神様が由来
◎ パニックが起こる場とは?
極度の恐怖が集団内で相互に人々に感染する
◎ パニックと集団心理
集団で行動する安全策がパニックによって崩れる
CASE 1 踏みつけパニック
集団の緊張状態が高まりささいなことで事故に発展
CASE 2 将棋倒し、なだれ現象
集団内の事故が連鎖してさらに悲劇的な事故に拡大
◎ パニックが起こる条件
人はどのような状況下でパニック状態に陥るのか?
CASE 1 蔓延する切迫した恐怖感
恐ろしいという共通認識がパニックを発生させる
CASE 2 脱出できる可能性が少ない
絶望的なほうが、かえってパニックが発生しない?
CASE 3 コミュニケーションがない
情報とリーダーを得ればパニックは起こりえない?
◎ そのパニックで歴史が動いた
人類の戦争の歴史はパニックの歴史でもある?
CASE 1 桶狭間の戦い
信長の計算に動かされパニックを起こした今川軍
CASE 2 ネイサンの逆売り
「ナポレオン敗北」の情報を操り“巨万の富”を得た投資家
CASE 3 将軍 ベリサリウス
敵軍と民衆を自在に操り大軍を相手に勝利した英雄
CASE 4 天才軍師 諸葛亮孔明
死んだはずの孔明を見てパニックを起こした仲達
第4章 追いつめられた
自殺の心理
自殺者の深層心理を探る
◎ 自殺に至るプロセス
死の淵に追い込まれていく自殺者の深層心理とは?
◎ それぞれの自殺の理由
自殺者は自殺する前にどんなことを考えるのか?
CASE 1 昭和初期の文豪 太宰治
太宰のもつ「下降指向」が己を5度も死に向かわせた
CASE 2 独裁者 アドルフ・ヒトラー
独裁者が自殺を選んだのは自己愛の人格障害ゆえか?
CASE 3 マラソン選手 円谷幸吉
誰にも救いを求めず死を選んだ国民的ヒーロー
CASE 4 元実業家 三浦和義
「疑惑の銃弾」から27年後の「疑惑の自殺」
◎ 集団自殺
死への恐怖を超越して集団自殺に向かう信者たち
CASE 1 人民寺院事件
「革命的自殺」を選択したカルトの信者たち
CASE 2 ヘヴンズ・ゲート事件
いかなる理由であろうと意味があれば自殺できる
◎ 群発自殺
他人の自殺に模倣・共感し後追い自殺する人たち
CASE タレントの後追い自殺
多くの群発自殺を招いた「有希子シンドローム」
第5章 加害者心理と
被害者心理
加害者心理と被害者心理の違い
◎ いじめ
弱さを互いに押しつけるいじめっ子といじめられっ子
CASE 福岡中2少年いじめ自殺事件
教師の心ない言動でいじめがエスカレート
◎ 幼児虐待
虐待する親もされる子も虐待を自覚していない?
CASE 江戸川区児童虐待事件
自分の命が絶たれるまで虐待する父をかばった子ども
◎ 親の期待と子どもの重圧
親を殺すことさえある見放された子どもの「絶望」
CASE 両親金属バット殺人事件
両親を撲殺するに至ったすさまじい怒りの正体は?
◎ 親殺し・子殺し
すべての子どもは自分の親を殺したいと考えている?
CASE 板橋管理人夫婦殺害事件
残虐な方法で両親を殺害その背景にあったものは?
◎ DV 212
相手に暴力を振るわれてもNOと言えない被害者心理
CASE 石巻3人殺傷事件
暴行を受けた被害者女性はなぜ少年のもとへ戻ったのか
◎ ストーカー
相手の気持ちがわからない現代の歪んだ愛のカタチ
CASE 桶川ストーカー殺人事件
異常なナルシストぶりがストーキングに走らせる
◎ 性犯罪
痛ましい被害者心理から表に出にくいレイプ犯罪
CASE 江東区「神隠し」殺人事件
女性をレイプして性奴隷にしようとした犯人
◎ 詐欺・マルチ商法被害
“ウソ”をついた自覚のない人“ホント”と信じてしまう人
CASE ライブリー事件
若者の心理をついた現代の「ねずみ講」とは?
◆Column フィクションでわかる極限心理
●Book 『蠅の王』
狂乱状態に陥った少年たち
●Book 『1Q84』
村上春樹と地下鉄サリン事件
●Movie 『ミスト』
怪物が潜む霧の中で人々が陥った極限状態
●Movie 『自殺サークル』
映画の中で明かされない自殺の謎
●Comic 『賭博黙示録カイジ』
賭博で追い込まれていく心理描写
参考文献
第1章 崖っぷちの行動心理
極限時に働く人間の本能
◎ 漂流
人間関係がカギになる無人島での極限生活
CASE 1 龍睡丸の漂流
無人島で仲よく暮らす明治時代の日本男児16人
CASE 2 アナタハンの女王事件
ひとりの女性をめぐって男たちは殺し合った
◎ 戦争
常に発狂寸前の状態にある死と隣り合わせの兵士たち
CASE 1 ベトナム・ソンミ村虐殺事件
恐怖に怯え続けた兵士が村人504人を虐殺する
CASE 2 日本軍・731部隊の人体実験
誰ひとり、裁かれなかった人類史上、最悪の人体実験
◎ 災害
“火事場のクソ力”は人間の緊急対応モード
CASE 1 ニカラグア・マナグア大地震
ユートピアから地獄へ地獄から新たな社会へ
CASE 2 阪神・淡路大震災
未曾有の震災が生んだ損得を考えない行動
◎ 遭難
遭難者に残された食糧は仲間の遺体だけだった
CASE 1 ダナー隊遭難事故
カニバリズムによって精神の死を迎えた人々
CASE 2 アンデスの聖餐
人々は仲間の遺言を聞いてカニバリズムを正当化した
◎ 海難事故
狭い空間に迫る危険に助け合いを始める人々
CASE 1 タイタニック号沈没
“不沈船”タイタニックが沈むことを信じない人々
CASE 2 洞爺丸沈没事故
自分の命の代わりに人々を助けた宣教師たち
◎ 社会的落ちこぼれ
“ひとりテロ”を起こす追いつめられた人間たち
CASE 1 永山則夫連続射殺事件
貧困とネグレクトによって殺人鬼となった男の懺悔
CASE 2 秋葉原無差別殺傷事件
社会から排除された男は秋葉原の街を暴走した
◎ 監禁・監獄
監禁状態が生み出す人間の狂気と尊厳
CASE 1 アウシュビッツ強制収容所
人類最大の負の遺産で神の愛を信じ続けた男
CASE 2 北九州監禁殺人事件
絶え間ない通電と罪悪感 一室で家族と家族が殺し合う
◎ 死別
感情を素直に表現して死別の悲しみを克服する
CASE 1 ふたりの名優の肉親との死別
肉親の遺骨を食べた勝新太郎と高倉健
CASE 2 松本サリン事件冤罪被害者
逆境に絶え続けて人生を豊かにした
◎ 情報錯綜
火がなくても煙は立つ情報が先走るデマの正体
CASE 1 ラジオドラマ『宇宙戦争』
「火星人襲来」のドラマで100万人がパニックに陥る
CASE 2 スカッドミサイル攻撃
恐怖をあおる情報が人を死へと追い込んだ
第2章 恐怖心が生み出す
奇妙な現象
極限状態で起こる心理的現象
◎ ストックホルム症候群
恐怖の人質体験をした人は犯人のことを好きになる?
CASE 1 パトリシア・ハースト事件
誘拐されたパトリシアが銀行強盗として姿を現した
CASE 2 新潟少女監禁事件
監禁という異常な状況が日常生活へとすり代わる
◎ リマ症候群
犯人が被害者を慕う逆・ストックホルム症候群
◎ リスキーシフト現象
あり得ない行動や言動を実行させてしまう集団心理
CASE 1 キューバ危機
核戦争勃発を招きかけたアメリカ「恐怖の7日間」
CASE 2 自殺サイト
自殺サイト上の呼びかけで見知らぬ人と死にゆく人々
CASE 3 NOVAの経営破綻
リーダーである社長に取締役は誰も意見できず
◎ 凍りつき症候群
生命の危機に直面したとき人間の体は金縛りにあう
◎ 極限状態が起こすPTSD
恐怖はその場限りでなくその後の人生をも苦しめる
CASE 地下鉄サリン事件ほか
事件から10数年が経った今でも脳裏に蘇る地獄絵図
第3章 パニックを呼ぶ
集団心理
パニックとは何か?
◎「パニック」の語源
ギリシャ神話に登場する昼寝好きの神様が由来
◎ パニックが起こる場とは?
極度の恐怖が集団内で相互に人々に感染する
◎ パニックと集団心理
集団で行動する安全策がパニックによって崩れる
CASE 1 踏みつけパニック
集団の緊張状態が高まりささいなことで事故に発展
CASE 2 将棋倒し、なだれ現象
集団内の事故が連鎖してさらに悲劇的な事故に拡大
◎ パニックが起こる条件
人はどのような状況下でパニック状態に陥るのか?
CASE 1 蔓延する切迫した恐怖感
恐ろしいという共通認識がパニックを発生させる
CASE 2 脱出できる可能性が少ない
絶望的なほうが、かえってパニックが発生しない?
CASE 3 コミュニケーションがない
情報とリーダーを得ればパニックは起こりえない?
◎ そのパニックで歴史が動いた
人類の戦争の歴史はパニックの歴史でもある?
CASE 1 桶狭間の戦い
信長の計算に動かされパニックを起こした今川軍
CASE 2 ネイサンの逆売り
「ナポレオン敗北」の情報を操り“巨万の富”を得た投資家
CASE 3 将軍 ベリサリウス
敵軍と民衆を自在に操り大軍を相手に勝利した英雄
CASE 4 天才軍師 諸葛亮孔明
死んだはずの孔明を見てパニックを起こした仲達
第4章 追いつめられた
自殺の心理
自殺者の深層心理を探る
◎ 自殺に至るプロセス
死の淵に追い込まれていく自殺者の深層心理とは?
◎ それぞれの自殺の理由
自殺者は自殺する前にどんなことを考えるのか?
CASE 1 昭和初期の文豪 太宰治
太宰のもつ「下降指向」が己を5度も死に向かわせた
CASE 2 独裁者 アドルフ・ヒトラー
独裁者が自殺を選んだのは自己愛の人格障害ゆえか?
CASE 3 マラソン選手 円谷幸吉
誰にも救いを求めず死を選んだ国民的ヒーロー
CASE 4 元実業家 三浦和義
「疑惑の銃弾」から27年後の「疑惑の自殺」
◎ 集団自殺
死への恐怖を超越して集団自殺に向かう信者たち
CASE 1 人民寺院事件
「革命的自殺」を選択したカルトの信者たち
CASE 2 ヘヴンズ・ゲート事件
いかなる理由であろうと意味があれば自殺できる
◎ 群発自殺
他人の自殺に模倣・共感し後追い自殺する人たち
CASE タレントの後追い自殺
多くの群発自殺を招いた「有希子シンドローム」
第5章 加害者心理と
被害者心理
加害者心理と被害者心理の違い
◎ いじめ
弱さを互いに押しつけるいじめっ子といじめられっ子
CASE 福岡中2少年いじめ自殺事件
教師の心ない言動でいじめがエスカレート
◎ 幼児虐待
虐待する親もされる子も虐待を自覚していない?
CASE 江戸川区児童虐待事件
自分の命が絶たれるまで虐待する父をかばった子ども
◎ 親の期待と子どもの重圧
親を殺すことさえある見放された子どもの「絶望」
CASE 両親金属バット殺人事件
両親を撲殺するに至ったすさまじい怒りの正体は?
◎ 親殺し・子殺し
すべての子どもは自分の親を殺したいと考えている?
CASE 板橋管理人夫婦殺害事件
残虐な方法で両親を殺害その背景にあったものは?
◎ DV 212
相手に暴力を振るわれてもNOと言えない被害者心理
CASE 石巻3人殺傷事件
暴行を受けた被害者女性はなぜ少年のもとへ戻ったのか
◎ ストーカー
相手の気持ちがわからない現代の歪んだ愛のカタチ
CASE 桶川ストーカー殺人事件
異常なナルシストぶりがストーキングに走らせる
◎ 性犯罪
痛ましい被害者心理から表に出にくいレイプ犯罪
CASE 江東区「神隠し」殺人事件
女性をレイプして性奴隷にしようとした犯人
◎ 詐欺・マルチ商法被害
“ウソ”をついた自覚のない人“ホント”と信じてしまう人
CASE ライブリー事件
若者の心理をついた現代の「ねずみ講」とは?
◆Column フィクションでわかる極限心理
●Book 『蠅の王』
狂乱状態に陥った少年たち
●Book 『1Q84』
村上春樹と地下鉄サリン事件
●Movie 『ミスト』
怪物が潜む霧の中で人々が陥った極限状態
●Movie 『自殺サークル』
映画の中で明かされない自殺の謎
●Comic 『賭博黙示録カイジ』
賭博で追い込まれていく心理描写
参考文献